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八十二銀行、シンガポール支店開設 香港支店は廃止へ

八十二銀行は2月1日にシンガポール駐在員事務所を支店に昇格する。顧客企業の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域への進出を支援する体制を強化する。一方で、これまでアジア地域の拠点としての役割を担ってきた香港支店は2023年度中をめどに廃止する。上海、バンコクの駐在員事務所は維持する。

同行によると、中国で人件費が高騰していることなどを背景に、製造業を中心にASEAN地域への進出を検討する顧客企業が増えているという。現地法人を立ち上げる際などの資金調達需要に応えるため、香港よりもシンガポールにアジア地域の拠点を置くべきだと判断した。新支店では現地採用の7人を含めた計14人の従業員が勤務する予定だ。

「香港国家安全維持法」制定後に続く政治的混乱が、香港支店の廃止に与えた影響は「少なからずある」と説明した。支店廃止後に駐在員事務所などを設けるかは検討中としている。

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