健康保険法とは
健康保険法は,1922(大正11)年に制定され,1927(昭和2)年に全面施行された日本で最初の社会保険です。
健康保険法は,短くして「健保法」と呼ばれることがあります。
健康保険法は,その被保険者となる労働者やその被扶養者となる家族が,労災保険法に規定する業務災害以外の事由によって,怪我をしたり病気になったり,死亡した場合や出産した場合に保険給付を行うことにより,安定した生活を送れるようにすることを目的とした法律です。
出題数・補正(救済)
択一式
「健康保険法」は,例年10問出題されます。
救済:なし
選択式
「健康保険法」は,例年1問出題されます。
救済:H20(1点),H22(2点),H25(2点),H26(2点),H27(2点),H28(2点)
※関連コラム:社会保険労務士(社労士)試験の勉強方法~傾向と対策~
健康保険法の対策・勉強法
健康保険法の特徴
「健康保険法」は,社会保険労務士試験において,あらゆる項目から出題されるという特徴があります。
最近では新問の出題も増え、難化傾向にあります。
そのため,できるだけ早いうちに全体像を把握し,全体的に知識の理解・記憶に努める必要があります。
ただ,「健康保険法」は聞きなれない専門用語が多く,また選択式では高額療養費の計算問題が出題されることもあり、慣れるのに時間がかかります。
そのせいか,「選択式」においては頻繁に救済が行われています。
「そういうものなんだ」と割り切って,辛抱強く全体を何度も繰り返すようにしてください。
あらゆる項目から出題されると言っても,その中でも特定の話題を繰り返して出題する傾向にあるのは,他の科目と同様です。
過去問に触れる機会を積極的に設けることも忘れないようにしてください。
健康保険法が苦手になる理由
「健康保険法」に苦手意識を持つ受験生は少なくありません。
それは,社会保険科目で最初に学習する科目で新たな知識を必要とする内容が多く、また、専門用語やボリュームも多いからです。
そのため、全てを理解するにはとても時間がかかりますので、「健康保険法」は,先述のとおり,辛抱強く全体を何度も繰り返すことが重要です。
各種の給付制度の仕組みがわかることにより,最初の「総則」の理解も確実なものとなることが多いです。
「健康保険法」の攻略法をまとめると,①全体を何度も繰り返すこと,②「そういうものなんだ」と割り切って学習すること,の2点。
多少わからないとしても,どんどん前へ突き進む姿勢が重要です。