バンドやめてぇ
と思うことは、そりゃ、あるよ、マジでブログでくらい言うぞ!




全然更新せずに放置してたブログ、久しぶりの記事一発目にして物騒なはじまりかもしれないけど、やっぱりベクトルがどうであれ何かをやるときはエネルギーが必要なんだよね。




ダウンタウン松本人志さんが筋肉モリモリになったのも、家族を守るためだって言うじゃないですか、ぼくも何かを守りたい。いや、むしろ護られたい。シャオリンに。
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しかし、自分ひとり続けていくのがギリギリくらいのバンドをやることってどうなんだろう、自意識以外の何をまもれるのかな、考えたことなかった。笑いで家族を暴漢から救えないように、哲学が通用しないところのために脳科学の学者がランニングするが如く、ギターを武器にするって物理的に活用することなんだろうなぁ。関係ないけど、「僕が守るから」ってバンド組んだなぁ、高校のとき。




作曲も作詞もライブもツアーも、おれはいま全部たのしいんだよね、なんというか本当ずっと思ってることなんだけど、地下の秘密基地でミサイルを作る気分なのね、良いと思える曲作ってるとき。


それはもう戦争の抑止力にもなり得ないし、自分の心さえ救わないんだけど、それでも何かの役に立ってるような、そんな風に感じてしまうことがあるんだよね。




高校の仲良しの友達と電話して、「空き教室にキモ男が3人集まって話してるときに下川がバンド組むって言って黒板に『挫・人間』って書いたとき、俺、ワクワクしたんだ」って言われて思い出したあの日の教室の壁に刻んだ挫・人間の文字は、学校近くのスーパーで描いてた同級生を殺す漫画よりも、遥かにぼくの存在の証明になってる。




でも例えば、40過ぎてから閃光ライオット目指したっていいでしょ、絶対にそれは何かの役に立ってるって思えるから、夢があるじゃないですか、そんなの。挫・人間もそういう気分でやれるからなんだか続けていけるんだろうな。




やめたいとか言ってるうちはよくて、やれないのはつらいな。




友達のバンドの歌を歌った。とても良い歌で、歌うと傷口がひらく。その友達の結婚式で泣いてしまった。いい音楽は本当はカーステレオから流れるだけでもいいんだよね、ね。




走っても出口にたどり着かない真っ暗なトンネルをゆくのには愚直さが必要で、近道もないので、右足の次に左足を出していくことしか出口に辿り着く術はない。賢くなる、みたいなことはきっとズルさを身につけることだ。でも恥をかいていく中で一度でもそれが間違ったことだと本当の本当の本当に感じたことがあったか?ばかものは、立て。出口のあかりを握りしめてたぐりよせるんだ。きみの悪夢がぼくには宝物だったんだよ。