みなさんは、カナダと聞いて何を思い浮かべますか?
ロッキー山脈、ナイアガラの滝、オーロラなど、雄大な自然をイメージする人が多いと思います。実際にカナダは自然環境が豊かで、10カ所もの世界自然遺産を有しています。
今回はそんな世界自然遺産をはじめとしたカナダ国内にある世界遺産18カ所をすべてご紹介します。これからカナダを訪れる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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まずはカナダ国内にある世界遺産を一覧でご紹介します。以下がカナダ国内にある世界遺産18カ所です。
【世界文化遺産】
・ランス・オ・メドー国定史跡 / ニューファンドランド・ラブラドール州
・スカン・グアイ / ブリティッシュコロンビア州
・ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ / アルバータ州
・ケベック旧市街の歴史地区 / ケベック州
・ルーネンバーグ旧市街 / ノバスコシア州
・リドー運河 / オンタリオ州
・グラン・プレの景観 / ノバスコシア州
・レッドベイのバスク人捕鯨基地 / ニューファンドランド・ラブラドール州
・ナハニ国立公園 / ノースウエスト準州
【世界自然遺産】
・恐竜州立自然公園 / アルバータ州
・クルアーニー / ランゲル=セント・イライアス / グレーシャー・ベイ / タッチェンシニー=アルセク / アメリカ合衆国及びカナダ
・ウッド・バッファロー国立公園 / アルバータ州
・カナディアン・ロッキー山脈自然公園群 / アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州など
・グロス・モーン国立公園 / ニューファンドランド島
・ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園 / カナダ・アルバータ州、アメリカ・モンタナ州
・ミグアシャ国立公園 / ケベック州ガスペ半島
・ギョギンズ化石断崖 / ノバ・スコシア州
・ミステイクン・ポイント / ニューファンドランド島アバロン半島
以下順番に一つ一つの遺産について紹介して行きます。
カナダ東岸に浮かぶニューファンドランド島。島の北部に位置する「ランス・オ・メドー国定史跡」は、世界で最初の世界遺産に選ばれた遺産のひとつです。
1972年、ユネスコ総会で世界遺産条約が採択されてから、1978年、最初の世界遺産を選出するにあたり、12件の遺産が選出されました。
選ばれた遺産の中には、「イエローストーン国立公園」や「ガラパゴス諸島」などの世界的に有名なものもあり、それらと並んで「ランス・オ・メドー国定史跡」も世界最初の世界遺産になったのです。
「ランス・オ・メドー国定史跡」は、1000年ごろに北欧から渡来してきたヴァイキングの集落跡であり、北米における最初のヨーロッパ人による入植地が築かれた痕跡でもあります。
この地の調査は、1960年代にノルウェーの歴史学者によって行われ、ノルウェー様式の住居跡や製材所、鍛冶場などが8箇所と青銅器、鉄器などが発見されたのです。現在では、3つの建物が復元されており、当時の生活を垣間見ることができます。
「ランス・オ・メドー国定史跡」へは、まずニューファンドランド島の北部にあるセント・アンソニー空港まで行きます。セント・アンソニー空港からは一旦市街地まで、現地でツアーなどに申し込んで行きましょう。
カナダ西部の太平洋に浮かぶクイーン・シャーロット諸島。その島の中でも最南端にあるアンソニー島には、先住民であるハイダ族の集落跡が残っています。文字をもたない先住民の文化が分かる貴重な遺産です。
この地の先住民ハイダ族は、5000年前にはクイーン・シャーロット諸島に居住し、2000年前にはアンソニー島に住み始めたとされています。しかし後に、白人が持ち込んだ疫病でハイダ族は激減、19世紀末には廃墟となってしまいました。
現在は、ニンスティンツと呼ばれる村の跡や、貝塚、洞窟跡が残っています。もっとも特徴的なのが、10mほどある32本のトーテムポール。精霊や伝説上の人物、動物を彫刻したトーテムポールは、文字をもたない先住民の文化遺産として貴重なものです。
スカン・グアイへはバンクーバーへ行くには、まず国内線でモースビー島サンドスピットへ渡ります。そこからは、フェリーでグラハム島スキットゲートへ向かいます。
「スカン・グアイ」があるグアイ・ハアナス国立公園へは、ボートやカヤックなどで移動となります。
カナダ南西部、アルバータ州の平原にある「ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ」は、5000年以上前から、先住民のブラックフット族がバッファローの追い込み猟を行っていた断崖です。
先住民にとって、バッファローは食糧としてはもちろん、皮はテントや衣服に、骨や角は生活用品として使用できる貴重な動物でした。彼らが、バッファローを捕らえるための手法として行われていたのが、追い込み猟です。
高さ10m~15mの断崖にバッファロー群を追い込んで飛びこませ、落ちた所を崖下で槍や石斧で仕留めるのです。この地の発掘調査は、1938年から行われており、10mにもわたって層をなす、バッファローの骨や解体に用いられた道具が発見されています。
カンガリー空港から「ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ」へは、車で3時間ほどです。
セントローレンス川の崖上に築かれた北米唯一の城塞都市ケベック。フランスの植民地の拠点として1608年にサミュエル・ド・シャンプランが丸太づくりの砦を築いたのが始まりと言われています。
17世紀、イギリスとフランスは北米の植民地建設をめぐり争いが続いていました。そんな折、フランス側の城塞都市として築かれたのが、フランス語で「新しいフランス」を意味する「ヌーヴェル・フランス」でした。
のちにケベックは、イギリス領になりましたが、フランス文化は根強く残ります。そこで1994年、イギリスはケベック法を制定し、フランス民法の効力、信仰の自由、そしてフランス語の使用を認めました。
現在でも、ケベック旧市街地はパリのような佇まいを残しています。ケーブルカーで城壁に囲まれた崖上の旧市街地に上がると、セントローレンス川を見下ろせる美しい板張りの遊歩道、テラス・デュフラン出ます。
テラスに面したホテル「フェアモント・ル・シャトー・フロントナック」は19世紀末に開業した歴史あるホテルです。
日本からは飛行機の直行便はないため、バンクーバーやトロントを経由します。ケベックシティ空港からはバスがないため、タクシーを利用するといいかもしれません。
車で40分ほどです。モントリオールからは、列車、バスも出ています。所有時間は約3時間です。
「ルーネンバーグ旧市街」は、18世紀半ばにイギリスが建設した植民都市で、当時のイギリスの都市計画に従い、格子状に作られた街並みが特徴です。
この頃の街並みを北米で最も良好な状態で残されている貴重な遺産でもあります。イギリスの都市計画は「すべての道はまっすぐに。すべての曲がり角は垂直に」というものでした。
このため道路は格子状に巡らされ、中心を走る幅24.4mのキング通り以外、南北7本の通りは幅12.5m、東西9本の通りは12.2mに統一されました。しかし、この都市計画はロンドンの机の上で役人が建てたもので、現地の勾配を考えず建てられため急坂が目立ちます。
「ルーネンバーグ旧市街」は、優れた木造建築物群としても貴重な遺跡です。石造に比べ、焼失や倒壊しやすい木造建造物は保存も大変です。
しかし、この町の建物の3分の2が18~19世紀の木造建築によるものです。およそ400の木造建築家屋のうち、18世紀の中ごろに建てられたとされる住宅は8棟で、ドイツ系移民が持ち込んだ、木枠に横板をはめ込む開拓初期の建築技法が見られます。
また、ヴィクトリア朝建築の要素が加わった住宅は、造船業が盛んな港町ならではのカラフルな色使いが美しい街並みです。
「ルーネンバーグ旧市街」の最寄り空港はハリファクス空港です。ハリファックス空港からルーネンバーグまでは車で約1時間30分です。
リドー運河は、カナダのオタワとオンタリオ湖畔のキングストンを結ぶ運河で、開通は1832年です。今もなお稼働している運河としては、北アメリカで最も古い貴重な運河となります。
19世紀の英米戦争中、英国の植民地であったカナダに、防御と輸送ルートの確保のために建設されました。軍事戦略を目的につくられた運河ということになります。
軍事目的として建設されたリドー運河ですが、カナダとアメリカの争いは避けられ、現在では主に観光、レジャーに使用されています。全長202㎞、大型蒸気船の航行も考えて、水位調節のための47の堰(いせき)が備えられています。
夏は遊覧船の運航、冬は世界一長いスケートリンクとして、観光客の人気を集めています。
オタワ国際空港からは、バスやタクシーを利用して約30分で市内に到着します。
カナダ東部、大西洋に面したノバスコシア州にある「グラン・プレ」は、2012年文化的景観として世界遺産に登録されました。
文化的景観とは、人間が自然と共に作り上げた景観を指す概念で、文化遺産と自然遺産の境界に位置する遺産とも言えます。この美しい土地は人々によってどのように開拓されてきたのでしょうか?
「グラン・プレ」は、フランス語で「大牧草地」を意味します。17世紀、フランス人入植者たちは、広大な草原に水路や水門、堤防を建設し、農地を開拓しました。
主にフランス中西部出身の入植者たちは「アカディアン」と呼ばれノバスコシア沿岸でもっとも大きな集落を形成しました。1,300haの及ぶ広大な農村地は、人の手によって開拓されてきた土地の歴史を今もなお残しています。
ハイファックスから車で101号線を北へ約1時間です。グラン・プレの景観を楽しみながら車でのドライブがおすすめです。出口10から降りたら、1号線に沿って西へ、「グラン・プレロード」を目指します。
カナダ北東部にあるニューファンドランド・ラブラドール州にある「レッドベイのバスク人捕鯨基地」は、16世紀にバスク人により捕鯨基地として使用されていた場所で、海上や海底にその遺跡が残されています。カナダ国定史跡にも指定されています。
16世紀、ヨーロッパではランプ油や食肉用として捕鯨が盛んな時代、バスク人はカナダに渡り、この地に捕鯨基地を作り駐屯していました。その数2,000人以上と言われています。
70年ほど利用したのち鯨の数が減り、基地は使用されなくなりましたが、今もその当時の様子が残されています。1978年から始められた水中文化財の引き上げ作業により、ガレオン船や当時の捕鯨船が見つかっています。
また海底には大量の鯨の骨も発見されており、当時の繁栄ぶりが伺えます。合わせてサドル島には、捕鯨船員たちの墓地や精錬所、樽製造所なども残されており、見学することができます。
トロントやバンクーバーなどの大都市からもかなりの距離があるため、飛行機での移動になります。セントルイスのフォックスハーバー空港やシャーロットタウン空港を利用すると便利です。
空港からレッドベイまでは、車かツアーに参加するのが良いでしょう。約3時間で到着します。また、ニューファンドランド島からフェリーでのアクセスも可能です。
ネイティブアメリカンのデネ族の言葉で精神を表す「ナハニ」。ナハニ国立公園は、カナディアンロッキー北西の、サウス・ナハニ川沿い一帯に広がる公園です。
ノースウエスト準州の4,722平方キロメートルに渡る広大な公園は、1972年にカナダの国立公園に指定されました。場所によって大きく表情をかえるサウス・ナハニ川の流れが、独特の景観を作り出し、地球生成の歴史をも語る貴重な遺産です。
ナハニ国立公園内は高緯度のツンドラ地帯であるにもかかわらず気候が穏やかで、温泉も沸き出ています。また、高さ90mのヴァージニア滝、カヌーでの川下り、オーロラ鑑賞、ハイキングなど自然を満喫できるアクティビティが楽しめます。
人間がほとんど立ち入れない自然環境は、グリズリーやカリブー、シロイワヤギなど野生動物の生息地となっています。
ナハニ国立公園は、現在も車道が敷かれておらず、敷地内の唯一の交通手段はカヌーです。まずはカナダのカルガリーから国内線でイエローナイフへ、そこからフォート・シンプソンへ車か国内線を乗り継ぎ移動します。
フォート・シンプソンから水上飛行機でナハニ国立公園に入る手段が主になります。ナハニ国立公園には宿泊施設も少なく、交通手段も限られるためツアーに参加したほうが良さそうです。
カナダ南西部、カナディアン・ロッキーの南東にある「ダイナソール(恐竜)州立自然公園」は、恐竜の化石が多数出土されている場所です。バッドランドと呼ばれ、樹木の生えない荒れた悪地でもあります。
公園内は氷河期の浸食によって地層が削られ、1億4000万年前の白亜紀の地層が地表に現れています。
ダイナソール州立自然公園で恐竜の骨の発掘調査が始まったのは、1884年に考古学者のジョセフ・バール・ティレルによって肉食恐竜の頭蓋骨が発見されたのが始まりでした。
公園ではその後も発掘調査は進められ、ティラノサウルスやトリケラトップス、アルバートサウルスなど、15科37種の化石が発見されています。発見された化石は、近郊のドラムヘラーにあるティレル古生物博物館と公園内にある別館で展示されています。
カルガリー市街地からバッドランドの中心地、ドラムヘラーまでは車で約2時間です。見どころが点々としているため、景色を楽しみながらのドライブがおススメです。グレイハウンドという長距離バスの運行もあります。
「アラスカ、カナダ国境地帯の山岳公園群」は世界最大規模の自然保護区です。
1979年にカナダの「クルアーニー国立公園」とアメリカの「ランゲル=セント・イライアス国立公園」が世界遺産に登録され、1992年にはアメリカの「グレーシャー・ベイ国立公園」、1994年にはアメリカの「タッチェンシニー=アルセク州立自然公園」と範囲が拡大されてきました。
このように国境を越えてひとつの地区が世界遺産に登録されることを、トランスバウンダリー・サイトと言います。これはお互いの国で協力し合い遺産を保護していくことを目指しています。
このアメリカとカナダにまたがる世界最大規模の自然保護区には、アラスカ最大の氷河や北アメリカ大陸最高峰の山々、広大な森林やツンドラ地帯が広がります。
中でも、海に押し寄せる氷河が轟音を出して崩れ落ちる場面が見られる「グレーシャー・ベイ」は迫力満点です。厳しい自然は人々を寄せ付けず、公園内は野生動物の楽園となっています。
ハクトウワシ、グリズリー、ドールシープなど野生動物の保護区の役割も果たしているのです。
「クルアーニー国立公園」へは、車でアラスカハイウェイをヘインズ・ジャンクションまで行き、降りてからは1時間ほどで到着です。
「ランゲル=セント・イライアス国立公園」へは、アラスカ州チティーナの町から車で向かうことができます。「グレーシャー・ベイ国立公園」と「タッチェンシニー=アルセク州立自然公園」は山々に囲まれているため、近くの都市から船か飛行機で行くことになります。
カナダ北西部アルバータ州にある「ウッド・バッファロー国立公園」は、狩猟が原因で一時は絶滅の危機にあったウッド・バッファローを保護する目的で作られた公園です。
1922年にグレート・スレーヴ湖の南一体が国立公園として指定されました。1926年には面積が拡張されたことで、バッファロー以外にも絶滅が危ぶまれているアメリカシロヅルなどの動物も一緒に保護されることになりました。
ウッド・バッファロー国立公園は、北極にほど近い環境のため、世界でも最大級の内陸淡水デルタや、乾季になると地上の水分が蒸発して見られる塩の原野を見ることができます。デルタの周りには野生動物が集まり、水鳥の憩いの場としても活用されています。
「ウッド・バッファロー国立公園」へは、飛行機でエドモンドへ行きます。エドモンドからはフォート・スミス空港まで移動し、「ウッド・バッファロー国立公園」まで車で向かいます。
北アメリカ大陸西部を南北に貫く総延長4,500㎞ロッキー山脈。その北側、2,200㎞を占める山岳地帯が「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」です。
およそ6000万年前の造山活動により誕生した山岳地帯は、約5億9000万年前のカンブリア紀から白亜紀にかけての粘板岩砂岩、石灰岩でできています。氷河が山を削り、今のような峻険な峰を作りだしました。
カナディアン・ロッキーでは標高1,000mの低山から森林限界を超える高山帯まで、様々な種類の植物が自生しており、山麓には針葉樹の森が広がります。この森には、グリズリーやアメリカグマ、アメリカライオン、シロイワヤギなど野生動物も多く生存しています。
その壮大な山脈には、カナディアン・ロッキーの宝石と呼ばれるルイーズ湖やペイトー湖などの氷河湖やコロンビア大氷原、タカッカウ滝、ヨーホー渓谷など見どころが満載です。
19世紀末に山脈西部に鉄道が通り、温泉も発見されたことから観光地化し、バンフ国立公園が誕生しました。さらに、ジャスパー、ヨーホー、クートネーの国立公園と、3つの州立公園が制定されました。
総面積は約2万3,000㎢にも及びます。この広大な敷地をゆっくりと列車で横断する旅が人気のようです。
バンクーバーからジャスパーまで列車で約16時間50分。カンディアン・ロッキーの壮大な景色を列車の車窓から眺めてみてはいかがでしょうか。天井まで総ガラス張りで360度のパノラマが楽しめる2階のドーム式展望室からは名峰ロブソンが見えてきます。
ジャスパーからパンフまでは、アイスフィールド・パークウェイをドライブ。コロンビア大氷原は325㎢もの巨大氷域で、溶けた水が太平洋、大西洋、北極海にまで流れ込んでいる分水嶺です。
パンフでは、エメラルドの湖「ルイーズ湖」が現れます。そして1888年創建のホテル「フェアモント・バンフスプリングスホテル」は、針葉樹の森に佇む優雅なホテルです。
また、高台には街を見下しながら入れる露天風呂が。アッパー・ホットスプリングスはカナディアン・ロッキーの峰々を眺めながらゆったりと湯に浸かれます。
カルガリー空港から、ロッキー山脈の玄関口バンフまでは車で約2時間です。カルガリー空港からバンフ、レイクルイーズなど観光スポットまでバスの運行もあります。
カンダ東部のニューファンドランド島西岸に位置する「グロス・モーン国立公園」は、巨大なテーブルマウンテンとフィヨルドが連なる不毛の大地です。テーブルマウンテンとは地盤が雨や風により削り取られ、固い部分だけが台形状に残された山々のことです。
「グロス・モーン国立公園」のテーブルマウンテンは、6億年前から続く地殻変動により地中内部のマントルが地表に出てきたもので、地質は多くの金属を含んでいます。
よって植物は育たず、地衣類しか生存しないのです。周りの海岸線も氷河の浸食でつくられたフィヨルドが形成されており、崖が続いています。厳しい環境にも関わらず、この地には4500年前から人類が居住していた形跡が残されています。
トロント空港から国内線を乗り継ぎ、ニューファンドランド島のディアーレイク空港へ。フライト時間は約3時間30分です。ディアーレイク空港からは、レンタカーを借りるか、ツアーへの参加になります。
カナダとアメリカにまたがる「ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園」は世界初の国際平和公園であり、世界遺産的にはトランスバウンダリー・サイトです。
ロッキー山脈で結ばれたウォータートン湖国立公園とグレーシャー国立公園が1932年に統合され誕生しました。この公園は夏の3カ月間しかオープンしないので観光で訪れる際は注意が必要です。
大自然が広がるロッキー山脈には多種多様の動植物が見られますが、公園内もまた大自然が広がります。約650もの氷河湖が存在し、1億5000万年前の監藻類の化石や、約8000年前の人類の生活跡も発見されています。
監藻類は、ストロマトライトが地球上で最古の生命体のひとつとされる藻類のことで、考古学の面でも大変貴重な遺産と言えます。
カナダ側から行く場合は、カルガリーから車での移動になります。
大変広い公園なので、一日では周りきれないかもしれません。周辺にはホテルもあるので、予約は早めにしましょう。野生動物を見るなら、ツアーに参加することをおすすめします。
カンダ東部ケベック州ガスペ半島の南岸にある「ミグアシャ国立公園」は、脊椎動物の化石が出土する地層を保護するために設けられた公園です。総面積は87万3000㎡。4億800万年から3億6000万年前のデボン紀の化石が約5,000点発見されています。
1842年にこの地層が発見されてから、現在まで様々な化石が発掘されています。脊椎動物の起源とされている「ユーステノプテロン」をはじめ、特に魚類の化石が多く出土しているのか特徴です。
「ミグアシャ国立公園」まで行ける公共交通機関がないため、レンタカーでの移動をおすすめします。拠点となるケベック・シティーからは、車で6時間ほどの距離です。
また、ガスペ空港までは飛行機が出ていますが、便数が少ないため注意が必要です。
カナダ東部のノバ・スコシア州カンバーランド湾に位置する「ギョギンズ化石断崖」は、3億5400万年~2億9000万年前の石炭紀の化石が露出している地帯で、その範囲は約14.7㎞にもわたっています。
断崖には、湾に押し寄せる潮の干潮により地層が削られ、数多くの化石が発見されています。
「ギョギンズ化石断崖」で発掘された現在までに発見された化石は96属148種、足跡20種に及び、中には恐竜の祖先とされている「ヒロノマス」の化石まで発掘されています。
ノバスコシア州のハリフォックスまで飛行機で行けます。空港からは車で約2時間です。周辺には「グラン・プレの景観」や「ルーネンバーグ旧市街」もあるので、合わせて見学してみてはいかがでしょうか。
カナダの東海岸ニューファンドランド島にあるアバロン半島の島南端に位置する「ミステイクン・ポイント」は2016年に世界遺産に登録された比較的新しい世界遺産です。
全長17㎞に及ぶ断崖で一帯には、様々な動植物が生息しており、自然保護区としての役割も担っています。
この土地で発見された地球初期に棲息していたとされるエディアカラ生物群は、多細胞生物群で骨格や殻を持っていないため、化石として残りにくいとされてきました。
そのためミステイクン・ポイントで発掘されたことは、地球初期の生物の生態や進化の過程を知れる貴重な発見となったのです。生命の記録として、物言わぬ証人・化石の発掘は今もなお進んでいます。
ミステイクン・ポイントへは、飛行機でセントジョンズ空港まで行き、そこから車で約2時間ほどかけて行きます。
見学するには、ビジターセンターでの申し込みが必要となるため、ツアーに参加することになります。
いかがでしたか?カナダには18箇所の世界遺産の他にも、雄大な自然と歴史ある文化が数多く残されています。季節によって表情を変えるカナダの景色は、何度訪れても新しい発見があることでしょう。
皆さんもカナダを訪れる際はぜひこの記事で紹介した世界遺産に足を運んでみてくださいね。
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