創価学会の外郭企業の社長らとの会合で語った池田会長の貴重な記録集。
社長会は昭和42年6月25日の第1回から47年6月15日までの61回開催。
社長会記録の真偽
昭和54年9月、松本勝彌の手で「池田大作言行録」(泉文社刊)として出たが、学会は、記録者、木村靖(東洋物産社長)名義で、すぐさま裁判所に出版差止めを申請し、公刊を妨害した。つぎに、昭和54年12月に、下山正行が著書「私は創価学会の『スパイ』だった」(晩声社刊)の中に本記録の一部を収録したことで、学会側はこれまた出版差止めにしてしまったのである。いずれの事件も裁判でその是非が争われ、学会(木村)は著作権侵害を主張したが、奇妙なことに、昨年暮、前者は"和解"、後者は学会側が一方的に訴訟を取り下げ、事件の決着をみずに終わっってしまった。
学会は何を取り違えたか著作権法違反として東京地裁に告訴したため、本物であることが証明された。
普段、幹部会などで指導している内容とは大きな隔たりが見てとれ、或は会員を騙しているとも取れる本記録の出版を妨害することは、大いに宗教法人の公益性に反する団体と言わざるを得ない。
金儲け語録
「1億7000万、よし買おう。そこにある森林を製紙会社に売ると5000万になる。」
(第10回)
「(念珠を)一手に買い取り、卸せば良い。もう内の人達が使うもので、外郭に儲けさせることはない。線香もローソクも東洋精光でやんなさい。正本堂のみやげものも作れ、とにかく作るものは全部東洋にやらせる」
(第24回)
「正本堂関係の記念品、1人200円としても18億だ」
(第35回)
「一連50円の儲けとしても、10年間に1,000万本としても5億だ。年間5,000万だ、大きいよ」
(第29回)
「北海道 絵葉書6万枚売った。うまいことをした。来年は栞(しおり)を5枚1組で50円位で売る」
(第47回)
「本山の全T・V報告。東洋にやらせようね。いいね。どれほど儲かる。10%かそれでは少ない、15%儲けなさい。かまわないよ」(第53回)
組織は池田のため
「学会っ子は名前もいらない、金もいらない、身体もいらない。奴隷のように学会につかえよ」
(第50回)
学会活動させ幹部が報酬獲得
驚くべきことに、池田は選挙に勝ち、聖教の啓蒙の成果によって、幹部らに報酬を与えていた。
「随分、皆に色々してあげた。時計500、万年筆1000本、洋服1000着、刀100本」
(第11回)
「全部勝ったら、全社1カ月分の特別賞与を7月15日、平常のボーナスは7月1日に支給、1.5カ月分。」
(第9回)
「全社員に7/17を記念して特別賞与一ヶ月分を出してください。明日発表、洋服でも作りなさいと云って下さい。一人落ちたが大勝利だ。あまり他所では云わない様に。」(第13回)
「賞与の予定6月15日、1ヵ月分、7月15日全員当選したら1ヵ月分、全学会の代表として出してください。又、来年聖教が350万になったら1ヵ月分、大白200万になったら半月分、そこ迄決めておく。皆に発表しなさい。」
(第12回)
独裁国家が目的
「68万坪に独立国を作ろう。創価王国、創価共和国だな。そうすれば文部大臣は森田さん。大蔵大臣、中西さん。外務大臣、小島さん。軍需大臣、木村。運輸大臣、田中。建設大臣、杉本。宣伝大臣、横松。北条さんは警視総監、全部いるよ」
(第10回)
「今、世の中は個人主義、自由主義になっているが、本当は全体主義は一番理想の形態だ」
(第61回)
陰では人を罵る
「今は悪い奴等がのさばっている。石原慎太郎や今東光が出るなんてなげかわしい。
松下幸之助はずるい奴だ。「PHP」50万部ですごく儲けている。もう少し下がると思うが、道徳をとりあげている。松下教祖だ。社内の訓練も松下教だ。」
(第12回)
優雅に旅行 なんと、旅行のついでに幹部会!
「担当、 7月博文堂 8月日本図書 9月創造社 10月東洋 11月ひさご 9月は旅行しよう。
」
(第1回)
「社長会、九月は創造社の担当で那須へ行って研修所を見て、幹部会に出よう。」
(第3回)
「社長会、来月は22、23日伊東へ旅行。日本図書担当。7月は三崎、10月は軽井沢、12月は吉兆。
」
「軽井沢の研修所800坪もまもなく修理完了する。三崎の研修所も一等地である。研修所の向かいの岬の突端1400坪、家が5軒建っている。軍艦を一雙買った。全長6メートルの中古で700万もするものを150万で買った。修理して学園丸として、遠洋航海はあぶないから近海を巡こう。大島迄いかれる。又、函館の8万500坪にバンガローを建て、馬を飼って乗せてあげる。」
(第9回)
「九州の林田温泉、霧島の麓に12万坪買う。どこでも温泉が出る。そこに研修所をつくって、交代で皆行かせてやりたい。ハワイは皆んな行ったし、次はヨーロッパ航路だ。ドイツの会館は立派だし、パリにもあるし、ヨーロッパにも行かせてやりたい。」
「5月は東洋の担当で林田温泉、2泊3日でゆこう。大丈夫か、大丈夫だな。鹿児島指導をかねて、5月中旬に行こう。
」
(第10回)
「社長会で観光団を作って、海外へ行こう。潮出版社の会長<の肩書き>で行こう。ブラックリストにのっていて、そおっといけない。ヨーロッパ、ドイツの入仏式に行こう。
」
(第11回)
「明日、北海道に行く。疲れるよ。選挙がうまくいったらゆっくりしよう。熱海と軽井沢に行こう。」
(第12回)