意外と知らない地元の名所 下諏訪で見学会


縄文時代の黒曜石採掘坑跡「星ケ塔遺跡」のレプリカ前に解説を聞く参加者=矢の根や

 下諏訪町公民館第二区分館は22日、区内の観光施設「しもすわ今昔館おいでや」の見学会を行った。近くにありながら意外と見学したことがない同館を訪ね、中国北宋時代の天文時計塔を復元した「水運儀象台」や黒曜石の歴史を展示する「矢の根や」などを見学し、地元の歴史に理解を深めた。二区以外からの参加も含め20人が参加した。
 同館では専門家から解説を聞きながら見学した。矢の根やでは諏訪湖博物館・赤彦記念館の宮坂清館長が案内。人気番組「ブラタモリ」に出演したときの収録エピソードなども交じえて解説し、参加者を楽しませた。同町郊外にある縄文時代の黒曜石採掘坑跡「星ケ塔遺跡」のレプリカ前では「東アジアでも例のない採掘跡が下諏訪町にあることを自慢してほしい」と呼び掛けた。
 縄文人が黒曜石を採掘した様子を描いた大型パネルの前では、およそ3000年前は諏訪には人が住んでいなかったが、山梨県の金生遺跡から星ケ塔の黒曜石が発見されている-と説明。「山梨から星ケ塔まで採掘に来ていた。重い黒曜石をどうやって持ち帰ったのか。プロのチームだったのでは」などと指摘した。
 参加した女性さんは「掘り下げて説明してもらったので知識が広がった」と喜んでいた。企画した同分館の青木由親研修部長は「好評だったのでよかった。地元への理解を深める機会をまた計画できれば」と話していた。

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