【主な職務内容】
農業振興施策の企画立案・推進などを担う農業行政,経営の発展を目指す農業者への技術支援を行う普及指導,新技術を開発するための試験研究などがあり,幅広い業務を行います。
【主な勤務先】
農林水産局等の各課及び農林水産事務所,畜産事務所,農業技術指導所,総合技術研究所等
※配属歴の組織名・職名等は当時の名称です。
農林水産局 北部農業技術指導所(令和3年3月時点)
主任 佐伯浩輔
【配属歴】
平成22年4月~ 東部農業技術指導所 技師
平成26年4月~ 農林水産局農業技術課 技師
平成31年4月~ 北部農業技術指導所 主任
初めて配属となった病害虫防除担当で,県内の田んぼを巡回して,病害虫の発生状況を調査したことです。調査では,実際に田んぼに入って,1株ずつ病害虫の発生を調査していきます。夏場に汗だくになりながら,調査したことはとても大変でしたが,こういった地道な調査の積み重ねが,農業生産を支えていることを実感でき,印象に残っています。
様々な分野において,広島県の発展に関われることが魅力だと思います。現在担当している業務は,直接農業者と接しながら,栽培技術指導や経営管理支援などを行っています。農業者の経営に関わってくることも多く,責任を感じます。それがやりがいにつながっていますし,課題を乗り越えて,農業者と一緒になって喜びを共有できることが大きな魅力です。
風通しがよく,困ったことがあれば,チーム員や上司に気軽にできる職場です。また,今年,育休を5か月取得し,育休復帰後も育児と両立しながら仕事ができています。お互いに助け合いながら仕事をしていくという雰囲気が醸成されており,気持ちよく働けています。
農林水産局 農業経営発展課(令和3年3月時点)
技師 箱田 実和
【配属歴】
平成28年4月~ 東部農業技術指導所 技師
平成31年4月~ 農林水産局農業経営発展課 技師
農地整備の補助金事務の担当をしていた時,関係機関との情報共有が上手くいかず,このままでは必要な事業が執行できないという問題が発生したことがあります。すぐに上司に相談し,課内だけでなく局全体ですみやかに連携したことにより別の事業で対応することができました。身をもって報連相の重要さを経験し,周りの助けのありがたさも感じられた出来事でした。
農業に関してヒト・モノ・カネ・情報のあらゆる面で携わることができる点です。県では,就農するまでの準備から,就農後の栽培技術や販路の支援,経営を大きくする際の課題への対応など,幅広い支援を行っています。現在,私は,就農時や規模拡大時に必要な農地の整備や,機械・施設導入への補助金の事務を行っています。少しでも農家の目指す経営に近づくために必要な支援は何なのか,事業内容を精査し,関係機関と連携して事業を進めています。
困ったことや分からないことがあればすぐ同じグループの先輩に相談しています。会話をしやすい雰囲気があるので雑談も挟みながら楽しく仕事ができていると思います。課内も,若手職員が多く和気あいあいとしています。
農林水産局 北部農業技術指導所(平成28年12月現在)
主任 中市後 祐司
【配属歴】
平成18年4月~ 東部農業技術指導所 技師
平成23年4月~ 農林水産局農業販売戦略課 技師
平成25年4月~ 北部農業技術指導所 主任
実家で農業をやっていたことから,大学も農業関係の大学に入りました。
実家から近く,農業に関係のある職種に就きたいと思っていたことから,広島県職員の農業職を志望しました。
普及指導員として,農業者に直接接して農業技術の指導を行ったり,経営相談に応じたり,農業に関する情報を提供し,農業者の皆さんの農業技術や経営を向上するための支援を行っています。
私はアスパラガスなどの野菜を担当しており,農業者向けのマニュアル作成,農業者を集めての講習会の開催,新規就農者など重点対象に対する個別対応などの業務を行っています。
業務の魅力としては,指導や相談した結果が分かりやすいことです。
対応した農業者を成功に導くことができれば,さらなる規模拡大につながることもありますし,何より農業者の表情が変わってきます。
いつ,誰に,どのように働きかければ,より農業者の売上向上につながるかを常に考えて活動し,私が動いたことにより農業者にどれだけ貢献できたかを必ず振り返るようにしています。
また,活動を行う上では提案活動を重視しています。
同じ栽培品目や栽培技術でも,提案する相手次第で受け入れられたり受け入れられなかったりします。
農業者の声に耳を傾けるとともに,様々な方面から情報収集を行い,効果的な提案を行えるように心がけています。
職場には,農業職や畜産職の職員が約20名います。
現地のほ場などに直接出向いて仕事をすることが多いため,朝一と夕方以外では職場の中は人が少なく,閑散としていることが多いです。
しかし,年数回行われるソフトバレーなどのレクリエーションなどでは毎年成績がよく,いざというときの団結力のある職場です。
0歳と2歳の子供がいるため,できるだけ早く仕事を終わらせて帰宅し,風呂に入れる手伝いなどをしています。
休日も子供と過ごすことが多いです。
子供の相手には気力・体力が必要ですが,今しかできないことですし,自分が思いつかないようなことを言ったりやったりしてくれるので,楽しみながら一緒に遊んでいます。
また,実家で両親が農業をやっていて,じゃがいもの植え付けや収穫の時期には手伝っています。子育ての負担が減ってくれば,他の仕事も手伝っていきたいと考えています。
農林水産局 農業経営発展課(平成28年12月時点)
主任 遊川 秀哉
【配属歴】
平成23年4月~ 西部農業技術指導所 技師
平成26年4月~ 農林水産局農業経営発展課 技師
平成28年4月~ 農林水産局農業経営発展課 主任
私は大学では農学部を専攻していました。
そこで,私が生まれた広島県で,農学部で学んだ知識を活かせる職業に就きたいと思い,広島県庁の農業職に就職しました。
広島県庁の農業職は,農学部出身でなくても活躍できる職種ですが,大学で農学を専攻していたからこそ深く理解できる部分もあると思っています。
水田フル活用グループで主にお米の生産振興を行っています。
20年前に比べ,お米の値段は約3分の2となっており,米生産者の経営は厳しくなっているのが現状です。
一方で,家庭で食べるお米ばかりでなく,外食やお惣菜として消費される業務用のお米,養鶏などの飼料になるお米など,幅広いニーズも生まれてきています。
そのような中,お米の生産性向上や,コスト削減など,いかに生産者の利益を増やすことができるか,また,県民へニーズにあったお米を供給できるか,県の農業技術センターやJAなどの関係者と検討をしています。
自分の業務は,米生産者の方の所得や,その御家族の生活につながっているからこそ,責任が大きく,また,やりがいがあると思っています。
自分の業務が生産者の方々にどのようにつながっているか,常に意識しながら仕事をしています。
県内のおいしい農産物を知ることができるのが農業職の魅力です。
おいしい農産物を知ることが,仕事の充実にもつながり,また,私生活の充実にもつながっています。
スーパーで野菜を買うとき,栽培している生産者の方の顔が浮かんでくるので,より愛着を持って県産農産物を味わえていると思います。
入庁1年目に国が開催する研修会で他県の農業職職員と知り合いました。
その時出会ったメンバーから更に輪が広がり,6年たった現在でも連絡を取り合っています。
毎年休日を利用して,彼らと一緒に出かける旅行は,良き友人と楽しい時間を過ごす,私にとってはかけがえのない時間となっています。