米司法省はアルファベット傘下のグーグルを24日にも提訴する方向だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、デジタル広告市場におけるグーグルの支配力を問題視している。 部外秘の情報だとして関係者らが匿名で語ったところでは、司法省は週末前に連邦裁判所に提訴する見込み。同省にコメントを求めたが、これまでに返答はない。グーグルはコメントを控えた。 同省が反トラスト法(米独占禁止法)違反でグーグルを提訴するのは2回目。グーグルは2786億ドル(約36兆3000億円)規模の米デジタル広告市場でシェア1位であり、オンライン広告の売買やサービスに用いられる技術の大半を握っている。 米政府がグーグルの事業慣行を問題視して起こした主要訴訟としては5件目となる。複数の州司法長官もグーグルがネット検索や広告技術、アンドロイドアプリの各市場を支配し、反トラスト法に違反しているとして別個に3件の訴訟を起こしてい