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(舞)私 どないしてもお父ちゃんの夢 かなえたい。
航空機の部品 絶対 作りたい。
お母ちゃん 山の頂上 目指そ。
(めぐみ)分かった。
♪~
(貴司)舞ちゃん。
ん?
ごめん 何でもない。
(陽菜)大人も勉強するんやぁ。
せやで。 おねえちゃんないつか飛行機の部品作りたいねん。
せやから いっぱい勉強せなあかんのよ。ふ~ん。
(大樹)陽菜 プール行こ。
え~ セミ捕りせえへん?絶対 嫌や。
バイバ~イ。またな。
なあ 2人 つきあってんの?
フフフ。友達やで。
そやで。 陽菜ちゃんと大ちゃんみたいにちっちゃい頃から仲ええねん。
ふ~ん…。
バイバイ。気ぃ付けてな。(貴司)うん またな。
よし。
見直し 手伝おか?
勉強はええの?ええ。 気分転換や。
ほな これ読んでもろて ええかな?はい。
ほなな。
短歌選んでくれて ありがとう。
おかげで締め切りに間に合うわ。
ちょっと それ貸して。うん。
貴司君の思いが 伝わりますように。
ハッ! フフフ はい。
願い 込めといた。
ほな またな。うん。
舞ちゃん。ん?
ホンマは 結構 プレッシャーあんねん。
短歌は 僕の全てでそれ 賞に出すってことは全力でぶつかるってことやから。
うん。
けど 賞なんか関係なくて短歌に込めた思いが伝わったらそれで ええんやな。
うん。
気ぃ付けて。ほなな。うん。
♪~
♪「公園の落ち葉が舞って」
♪「飛び方を教えてくれている」
♪「親切にどうも」
♪「僕もそんなふうに」
♪「軽やかでいられたら」
♪「横切った猫に」
♪「不安を打ち明けながら」
♪「ああ 君に会いたくなる」
♪「どんな言葉が 願いが景色が」
♪「君を笑顔に幸せにするだろう」
♪「地図なんかないけど歩いて探して」
♪「君に渡せたらいい」
♪~
(悠人)工場 うまいこといってるやん。
おかげさんで。
赤字出たらすぐ売り払ったろ思てたけど毎月 ちゃんと家賃も入ってくるし悪ない投資先やわ。そやろ?
今日 休みちゃうの?
休みなんやけどこれからセミナーがあってな。
セミナー?航空機部品の。
今すぐ作ろと思てんのと 違うねんで。
けど 舞が どないしても行きたいて。
舞な お父ちゃんの夢 かなえたいねん。
ほな聞くけどおやじは 地道にコツコツやってどんな夢かなえたん。
(浩太)フッ これからや。
飛行機の部品作って ジェット機に載せる。
飛行機な 何年かかんねやろ。
悠人?
まあ ええんちゃう。
やれるだけ やってみたら。
あれ 岩倉悠人ちゃう?あんな金持ちが こんなとこ来ぇへんやろ。
けど 似てんで。見てこれ。俺 めっちゃ憧れてんねん。
ええて。もう ええって。
じゃあ 行くわ。
仕事 頑張ってな。ああ。うん。
あっ あの…。
かっこいい…。
(小山内)3万点の部品からなる自動車に比べ航空機に使用される部品は300万点にも上ります。そのため幅広い産業の裾野が必要であり大企業のみならず技術力の高い中小企業の皆様の力が必要不可欠なのです。我が国の将来を支える基幹産業として航空機産業を発展させていきましょう。
(拍手)
高い強度の材料加工や特別な品質管理などに対応できる専門の設備と工具が必要です。
そういったものを 一から そろえるのは我々のような規模の会社では 大変です。
そのための資金援助はお考えでしょうか?
(小山内)資金援助は難しいというのが 現実です。
ただ我々としてはアドバイザーとしての専門家の派遣など行政と連携して少しずつ体制を整えていくつもりです。
そんな大がかりな設備投資するいうことは既存の製造形態を航空機部品に特化した形態に全面的に変えることになります。
結局 それだけの体力のある企業しか参入できへんのでは?
(小山内)そうならないためにこのようなセミナーを開催して皆様と共に考えていきたいのです。
逆に皆様にお尋ねしたいのですがその高いハードルを乗り越えるためにはどうすればいいと思われますか?
はい。(小山内)では そちらの方。
はい。ありがとうございます。
株式会社IWAKURAの岩倉 舞と申します。
東大阪から参りました。(荒金)岩倉…。
亡くなった父の夢が 弊社のねじを航空機に搭載することでして私も今 同じ夢を目標に掲げております。
中小企業が 航空機産業に参入する一つの方法として私は 複数の会社が協力すればよいのではと考えます。
東大阪には さまざまな工場があります。
それぞれの得意な技術を組み合わせれば高度な製品を生み出すことが可能です。
数社が集まって 一つの工場を作りそこで 航空機の部品を生産するんです。
一括受注 一貫生産に対応できるため発注元にもメリットをもたらすのではないでしょうか?
(荒金)岩倉さんと おっしゃいましたか?ああ はい。
菱崎重工の荒金です。
菱崎重工…。
あっ IWAKURAの岩倉 舞と申します。
東大阪で ねじをやっておられるんですね。はい。
先ほどの岩倉さんのご発言興味深く伺いました。
複数の会社が協力して部品を作る。
夢があっていい。ありがとうございます。
本当に そんなことが可能だと思われますか?
はい。 東大阪には 独自の技術を持つ町工場が たくさんあります。
力を合わせれば すばらしいものを作り上げられると思うんです。
力を合わせるのが難しいんですよ。え?
それぞれにプライドがあって 思惑がある。
それでも力を合わせることができますか?
はい。なぜ。
同じ思いがあるからです。
自分たちで作った優れた部品を最高の製品に使ってほしい。
だから 航空機部品へのチャレンジに同調する工場があるはずだと。はい。
そして 御社にも優れた技術がある?あります。
うん 面白い。
荒金部長 お時間が…。ああ。 では 失礼します。
ありがとうございました。
菱崎重工って 日本の重工業でトップクラスの会社やんな…。
うん。 お父ちゃんが工場継ぐ前に働いてた会社。
ありがとうございました。
貴司君。お疲れさん。
ああ… あっついなぁ。ホンマにな。
セミナー どやった?ああ 勉強になった。
ほんで 航空機の部品目指すんは大変やな思た。うん。
けど 諦めへんで。 一歩ずつ進むわ。そっか。
あっ 今日な そうめんと夏野菜の天ぷら作ろかな思てんねんけど…。
ええやん。うん…。 けど この暑さで 揚げもんはお母ちゃん 嫌かなって。うん…。
見せて。うん。
この野菜 刻んでめんつゆに つけたら ええねん。
それ そうめんに載せて 食べたら?
ああ フフフ おいしそうやな。
山形で そないして食べてたわ。へえ~。
ありがとう やってみる。うん。
ほなな。気ぃ付けてな。
うん。
(山田)えっ どういうこと?
ただいま戻りました。(藤沢)わ~ 帰ってきた!
(山田)ちょ… ちょ… ちょ…。
大変やで!えっ どないしたんですか?
今 誰が来てはると思う?さあ…。
あの かの 菱崎重工のお偉いさん!
うちの工場 見たいいうて。
えっ もしかして 荒金さんですか?えっ。えっ。
知り合い?え… ちょ… ちょっと 私 行ってきます。
(山田)え?(藤沢)えっ 何で?何で知ってんの?