最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は国や大阪府、大阪市から補助金計約1億7千万円を詐取したとして、詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」の理事長籠池泰典(本名・康博)被告(69)と妻諄子(本名・真美)被告(66)の上告を棄却する決定をした。10日付。泰典被告を懲役5年、諄子被告を懲役2年6月とした二審大阪高裁の実刑判決が確定する。

 二審判決によると、両被告は共謀し、2016~17年、大阪府豊中市の国有地で開校予定だった小学校建設を巡り国の補助金約5600万円を詐取。12~17年には幼稚園の教職員数などを偽り府と市の補助金計約1億2千万円をだまし取った。