抜井規泰@nezumi32これは、締切を守らない某漫画家さんにだけは知られちゃならない、と言われた週刊誌の秘密なんですが。 週刊朝日などB5判・ザラ紙・中綴じの雑誌は、新聞を広げたサイズ(新聞4ページ分)の紙の表と裏に、このように印刷します。 こちらが、表面1枚に印刷する8ページ分の割り振りと上下の向きです。午後11:42 · 2023年1月18日·26.4万 件の表示617 件のリツイート59 件の引用ツイート1,760 件のいいね
抜井規泰@nezumi32·1月18日つまり、中綴じのザラ紙週刊誌は、16ページとか32ページ単位で作っています。 手元にザラ紙週刊誌があっりましたら、巻頭巻末のカラーグラビアを除いた、ザラ紙部分の折り返しを覗いてみてください。 こんな小文字が印刷されています。 《1折》134852.8万
抜井規泰@nezumi32·1月18日週刊朝日でいえば、ザラ紙の最初のページから8枚(16ページ)と、最後のページから8枚(16ページ)が、 《1折》 というページです。 その内側のページが《2折》。さらに内側に《折》を重ねていきます。 この《折》の仕組みこそ、締切を守らない作家さんには教えちゃならない週刊誌の秘密です。136842.7万
抜井規泰@nezumi32·1月19日どういうことかといいますと。 週刊誌は雑誌本体の内側のページから順に執筆編集しています。 土曜日締切の週刊朝日なら、全部まとめて土曜日に締切ーーではなく、内側のページは週の早い段階で作ってしまいます。そうして、印刷して、さらにページを折っておいて、次の「折」ができるのを待ちます。150982.9万
抜井規泰@nezumi32·1月19日最後に執筆編集するのが雑誌本体の一番外側にある 《1折》 です。 つまり、ザラ紙の週刊誌の「ニュース面」は、巻頭と巻末に載っています。 こんな「おことわり」に気づいたことはありませんか? 巻頭からの 「ワイド特集」 で、読み進めると突然、 《百何十ページに続く》 なんて「おことわり」。1451313.3万
抜井規泰@nezumi32·1月19日中綴じの雑誌は、内側から作っていきます。 ですから、内側の締切は早いんですよ。で、その内側には、執筆時間に余裕がある「読み物」で編集します。漫画や連載小説、対談など。 一方、印刷開始のギリギリまで記事の差し替えが効く《1折》には、その週に起きた生ニュースやスクープ記事を載せます。1561712.9万
抜井規泰@nezumi32·1月19日締切を守らない漫画家さんに教えちゃダメーーというのは、このシステムです。 つまり、その先生の作品を《1折》に突っ込めば、設定している締切から3日くらい遅れても、原稿を落とすことはありません。《1折》にべらぼうなしわ寄せが来ますが。 30年前に、週刊朝日で実際にやった伝説の対応です。1541492.7万
抜井規泰@nezumi32·1月19日で、ですね。 週刊朝日に限らず、ここ数年で、ザラ紙週刊誌はことごとく、がくっと薄くなりました。 なぜ、じわじわとページが減らず、いきなり薄くなったのか。前述の通りの作り方をしていますから、週刊誌がページを減らそうとしたら、16ページ単位、32ページ単位で減らすしかないからです。1601772.9万
抜井規泰@nezumi32·1月19日週刊朝日が休刊…。 司馬遼太郎さんは、1975年の全国大学国語教育学会で、「週刊誌と日本語」をテーマに講演。日本人が操る「文章日本語」について、週刊誌が果たした役割を考察しています。 その役割の一端を担った週刊朝日が、100年果たし続けてきたその歴史に幕を引く。441832.5万