須浪亨商店

現代のニーズに合うデザインで「い草」に新しい息吹を吹き込ませる須浪亨商店
手作業から生まれるい草の温かみ
1886年に創業し100年以上にわたり伝統が受け継がれる須浪亨商店。岡山県倉敷市にてござの製造から始まりました。花ござ発祥の地・倉敷では、い草の農業やい草製品の産業が盛んでした。しかし、産地の衰退と共に須浪亨商店でもござの製造を止め、現在はい草のかご「いかご」を作っています。
5代目にあたる須浪さんは、子どもの頃よりお祖母様に教えてもらった「いかご」の製作を受け継ぎ、一つひとつ丁寧に心を込めて手作業で、365日使える質の高い暮らしのバッグを作り続けています。
“やみかご”と称された丈夫で長持ちな倉敷いかご
戦後の闇市での買い物かごに用いられていたことから「やみかご」と称されていました。どの地域にもありながらも、その地域で採れる素材を使い作られていました。倉敷ではい草製品を製造する際に、捨ててしまうい草の部分を撚って縄にし、内職としてやみかごを織っていました。
い草が持つ特長
天候で変化する柔らかさ
経年変化で生まれる艶やかさ