様々な国家試験には模擬試験が実施されることがあります。社会福祉士もそのひとつであり、多くの受験生が実力を試すなどして活用しています。
どんな会社(主催者)がいつ頃に、いくらぐらいで実施しているかまとめました。
今回は、模試の種類や特徴を紹介し、受けるメリットもご紹介します!
目次
社会福祉士国家試験の模試の種類
今回は5つの模試について解説していきます。
費用、日程、会場受験かどうかなど、自分に適した方法を選ぶと良いでしょう。
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)模試
いわゆる社会福祉士を養成する大学や専門学校の連盟です。
作成者は大学の先生なので、かなり分析された問題となっております。
上記の動画を見たあと模試にチャレンジすると効率よく問題を解くことができるでしょう。
この模試は誰でも受けられるのでなく、ソ教連加盟の在校生及び既卒者のみとなっているので注意が必要です。
学校単位での受験と個人受験があります。
受験料 | 6,900円 ※2021年度の場合 ※専門科目・共通科目の計19科目としての料金 |
日程 | 例年10月~11月上旬 |
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)模試 |
中央法規全国模試
福祉系の書籍に力を入れている出版社『中央法規』でも模試を主催しています。
2020年度、2021年度は、新型コロナウイルス対策のため会場受験は中止になっており、在宅受験か団体受験でした。
在宅受験…自宅で各自が問題を解いてマークシートを返却する
団体受験…学校などの団体単位で模試を取り寄せて実施する
受験料 | 6,600円 |
日程 | 例年7月より順次スタート |
中央法規全国模試 |
赤マル福祉web模擬試験
赤マル福祉とは、『問題先行型学習』による、web上での合格を支援してくれる教材です。
この教材自体が社会福祉士の場合だと、9,000円になっており、この料金のなかににweb模試も入っています。全国各地から模試を受けられるのが嬉しいですね。
受験料 | 教材費9,000円 (加入者のみ) |
日程 | 教材申込後すぐに受験可能 |
赤マル福祉web模擬試験 |
東京アカデミー全国公開模試
大手予備校が実施する模試で、全てオリジナル問題が出題されます。
模擬試験終了後は丁寧な解説書により確認できるようになっています。
受験会場は、東京アカデミー各校になっており、以下都市のみの実施となります。
札幌、仙台、大宮、横浜、京都、大阪、福岡
受験料 |
会場の場合 3,100円 |
日程 | 9月下旬 |
東京アカデミー全国公開模試 |
社会福祉士会全国統一模試
社会福祉士の職能団体である、社会福祉士会が主催する模試です。
各都道府県での実施となっており、各都道府県の会場で開催されます。
Web模試ではありません。
受験料 | 6,000円前後 |
日程 | 10月~11月実施 |
福祉士会全国統一模試 |
模試を受けるべき時期やタイミングは?
社会福祉士試験は毎年、2月上旬に開催されます。
その1〜2ヶ月前には追い込みの勉強が必要になるので、模試を受けるのは遅くても11月頃がいいでしょう。
スケジュールの考え方ですが、模試試験までには全ての分野の学習を済ませるようにします。
この段階では多少、苦手と感じる分野があっても大丈夫です。
10〜11月頃に、本番を想定して模試を受けます。
このとき、必ず本番に近いイメージで挑んで下さい。
模試はたくさん受ければいいというものではありませんので、1〜2回模試を受ければいいでしょう。
ここからが大切です。
『就労支援サービス』と『更生保護制度』の2科目は配点が4点(4問)しかありません。
そのため1点も得点できなかったというケースも考えられるのです。
その様な結果になった時は、得点できなかった科目を重点的に学習します。
重点的といっても、焦ることはありません。
得点できなかったということは、基本が学べてないということですので、もう一度基礎的なことを学習すれば、得点獲得に結び付けられる可能性は十分にあるのです。
8割得点できた科目を10割にするよりも、0割を2割にする方が、同じ割合でも容易なのです。
もし、全ての科目で得点できていれば、間違った問題と曖昧な問題を中心に学習をしていきます。
万が一、終了時間までに全ての問題が解けなければ、2回目の模試に挑戦して克服することも大切です。
留意点として、社会福祉士試験には『超困難問題』があるということです。
いわゆる『捨て問題』です。
過去問題にもないような難しい問題を模試でも出されることがあります。
捨て問題は、深く突っ込んで学習しても効率が悪いので、サラッと目を通すようにしておきましょう。
全ての問題を100%理解しようとするのは時間の無駄になってしまいます。
模試はオンラインと会場どちらで受けるべき?
上記でご説明した通り、模試はオンラインでも会場でも受けられます。
どちらがいいか迷う人もいるかもしれませんが、それまで自分が学習してきたことをチェックができる絶好の機会ですので、自分に合った方を選ぶとよいでしょう。
模試を受けるメリットは以下のものがあります。
- 本番さながらの緊張感を体験できる
- 実力と進捗状況を確認できる
- 問題を解く時間配分を確認できる
- 模試の結果を踏まえて当日までに追い込みができる
- 想定しなかったことに気づける
(例)忘れ物、体温調整、トイレに関することなど
これだけ多くのメリットがあるので、オンラインと会場のどちらかの模試を受けて着実に合格できるように準備を整えていきましょう!