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地銀再編、苦渋の「一県一行」 長野銀行の選択
地銀再編マグマの底流(1)
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1月4日朝、長野県松本市にある長野銀行の頭取、西沢仁志は現体制としては最後の年頭訓示を行った。「今年はみんなで明るい『ミライ』を創造していきましょう」。同行は6月をめどに県内最大手の八十二銀行の子会社となる。
信用組合から相互銀行を経て普通銀行に転換した独特の生い立ちを持つ。地元志向の強さでも知られたが、2014年3月期に54億円あった本業のもうけを示す単体の実質業務純益は22年3月期に14億円...