廃業ホテルから出火 下田の〝心霊スポット〟 22日未明、けが人なし

23時間前

 22日午前4時半ごろ、下田市柿崎の旧下田富士屋ホテルから出火し、建物を半焼した。同ホテルは数十年前から廃虚になっていたとみられ、一部で“心霊スポット”として知られていた。およそ5時間半後に鎮火した。下田消防本部によると、裏手の山肌も一部延焼したが、けが人はいない。

廃業ホテルから出火した火災現場=22日午前6時ごろ、下田市柿崎
廃業ホテルから出火した火災現場=22日午前6時ごろ、下田市柿崎
廃業ホテルから出火した火災現場=22日午前6時ごろ、下田市柿崎
廃業ホテルから出火した火災現場=22日午前6時ごろ、下田市柿崎
廃業ホテルから出火した火災現場=22日午前6時ごろ、下田市柿崎
廃業ホテルから出火した火災現場=22日午前6時ごろ、下田市柿崎

 下田署によると、建物は4階建てとみられる。ホテルに火の気はなく、外部からの出入りが自由な状況だった。市内の下田港で釣りをしている男性から「ホテルが燃えている」と110番があった。同署などが出火原因を調べている。
 近隣住民らによると、ホテルは廃業後も長年にわたって取り壊されずに荒れ果て、近年はテレビ番組やインターネット上で心霊スポットとして紹介されていた。同消防本部によると、1997年に廃業したとされる。近くの主婦(75)は「廃業後、20年くらい前までには人が住んでいたと思う」と指摘。女性会社員(28)は「普段は人けを感じない場所なのに」と話した。
 現場は国道135号沿いで、国道は一時通行止めとなった。

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