2010年05月24日
若者のクルマ離れがここまでとは(嘆)
若者の車離れが著しいと言われて久しい、今日この頃。
以前、箱スカGT-Rに遭遇したブログにも少し触れましたが、メディアや各種統計でも看取でき、また、車の販売に携わっている現場関係者から直接声を聞いたりはしていましたものの、まさかここまでだったとは。。。
SAPIOの2010年4月14・21日号に掲載された記事がこちら。
ジャーナリスト清水典之氏の筆による、衝撃の見出しは、
「タダでもいらない」「好きな人は変人」・・・・
『若者はもはや「クルマ離れ」ではなく、「クルマ嫌い」になった。』
二弦社が発行するカーグラフィック誌の姉妹誌であるNAVIの休刊を、「目的地に到着しました。案内を終わります。」とのカーナビの音声案内になぞり、「目的地はまだ先なのに。。。。」と吐露するNAVIのスタッフの忸怩たる思いから切り出し、不景気に慣れ合うゆとり世代の経済観念からガソリンスタンドの相次ぐ閉店、そして自動車保険料の高騰などを環境的要因に取り上げながら、車嫌いが形成されるまでを筋道としています。
なかでも、このインタビューの内容にはしばし愕然とさせられ、嘆かわしいやら寂しいやらで、思わず、息子を呼びつけて、
「お父ちゃんとの約束覚えてるよな??」と、免許を取ったらM3に乗りたいと言って憚らない息子との、『M3をいつかプレゼントする約束』を確認してしまいました。
「うん、もちろん。M3かっこいいから早く乗りたい。」と答えてはくれましたが、果たして、20代になっても同じことを言ってくれるかどうか、こんな風潮が続けば、単なる子供の頃の思い出に(滝汗)
――――――――――――――以下、抜粋――――――――――――――――――――――
東京在住の20代ビジネスマンや大学生に話を聞いたところ、こんな答えが返ってきた。
「クルマは欲しいモノの17位どころか、100位以内にも入らない。駐車場代や税金がかかるのでタダでもいらない」(商社勤務26歳)
「ゼミにクルマ好きがいて、バイトして100万円ぐらいのクルマを買って、周りから変人扱いされている。だいたい合コンで女の子から携帯の機種は聞かれても、『クルマ、何乗ってる?』と聞かれることなんてまずないですしね」(大学生21歳)
(中略)
「日本の、スーパーカー カッコ良さに基準はない、夢のモデルチェンジにかけるそれぞれの想いがここにある」
「どうしてこんなにモテるのか!? 川崎・大森・六本木で緊急現地取材! ポルシェの神通力チェック」
20歳の男子大学生に、彼が生まれた頃の若者向け雑誌を見てもらったところ、「ギャグですか、これ?」。時代は変わったのだ。
―――――――――――――抜粋ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
多面的な分析や確信めいた意見は敢えて避けたのか、「時代は変わった。」とコラム的な尻すぼみの結びには肩透かしでしたが、
それにしても、スーパーカーブームの洗礼を受け、BMWが六本木に溢れ、S13シルビアやZ20ソアラがモテアイテムだった私の青春が、あの頃から、たった20年ほどしか経過していないのに、懐かしいどころか、あろうことか『ギャグ』と言い放つとは、答えた20歳の男子学生って一体誰だ!?
こうなったら、軍事衛星を駆使して探し出し、謝罪広告をうつよう成層圏から説教しようと思いましたが、NASAとのコネも大人気もないので止めておくことにいたしました。
確かに、初めてのマイカーを買って帰って来る誇らしげな父親の姿を、家族全員で出迎えたのはすでに昭和の光景となり、今や、生まれた時から一家に1台以上、マイカーがある時代。
私の知人の中にはスポーツカーに拘り続ける希少種となったうら若きOLさんもいることにはいますが、以前、クライアント先の新卒の女の子に、彼氏に乗ってほしい車を聞いたところ、
「え~と、車はあればいいです。無理して高級車買ったからって、私からすれば、高い洗濯機や電子レンジを買ったのと変わらないし、そんなお金があるんだったら、美味しいもの食べたり有意義に使って欲しいなぁ。」と、車は家電と同列で、しかも、無駄遣いの権化のように言われてしまい、そこで話が終わってしまったのが先月のこと。
むしろ、最近では運転免許すら取らなくなってきているとか。
確かに、エコカーばかりで、刺激に溢れた国産車が無くなってきているのも要因の一つかもしれませんが、若い世代に車の面白さを啓蒙していくのが、メタル布教活動と並んで、人生の折り返しに立った私の、極めて重要なミッションであることを再認識いたしました。
今週はイタリア娘がやって来るハレの時。
例え、変人と言われようと気が触れたメタラーとしてエンガチョにされようとも、通勤も出先への移動も、実用性ゼロのこのクーペを使います。
断じて変態ではないことだけは、伝えておかなくてはなりませんが(汗)
そして、「Vさん、これなんて車ですか?渋いですね。」と声を掛けてくれる20代の若者がいたら、喜んでナビシートに乗せて、如何にこういう車が人生を素晴らしいものにしてくれるか語り、BGMは選りすぐったメタルをフルボリュームで聞かせれば、きっと車好きメタラーとして開眼するに違いありません!!!
え?逆効果??せっかくクルマに興味を持ったのに余分なことするなって??
いえいえ、きっといい結果が出ると、、、、、perhaps、、、、probably、、、、maybe、、、、、、、
ただ、時代が変わったとだけは言いたくないなぁ。。。
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Posted at
2010/05/24 15:48:56
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