日本販売店であるネクシス光洋は、テロ対策特殊装備展2022(SEECAT 2022)に出展し、アメリカのTeledyne FLIR社が開発したドローン「SKYRANGER R70」「BLACK HORNET」の2機種を展示した。
軍事機関から公共機関まで幅広く導入されるマルチコプター「SKYRANGER R70」
「SKYRANGER R70」はアメリカのドローンメーカーTeledyne FLIR社が開発しているSKYRANGERシリーズのドローンであり、R70は2022年10月時点での最新機種となる。SKYRANGER R70は、軽量かつ耐久性の高いカーボンファイバーとマグネシウム合金を採用しており、防水性・防塵性は国際規格であるIP-54およびMIL-STD-810Gに準拠している。また、耐風性能は最大風速65km/h、最大瞬間風速90km/hまで耐えることができる。耐久可能な気温も-30~50℃と一般的なドローンよりも過酷な環境下での運用が可能だ。
操作性は、一般的なプロポと違いタブレット操作によるオペレーションが高い評価を得ている。
強固な耐久性により、砂漠のような砂埃の多い地域、降雨や降雪が多い地域などであっても、SKYRANGER R70は安定したドローン運用を実現できる。
また、SKYRANGER R70の特徴としてペイロード(ユニット)を交換できることが挙げられる。基本の搭載モジュールとして標準カメラ・赤外線カメラ・暗視カメラが用意されている。そのほかの特殊な用途では、戦時のターゲット捕捉、マッピング、ISR、長距離デジタルズームが可能なカメラ、化学物質検出や生態収集に活用できる機材、救急キット、ライフベストなどの幅広い用途に対応し得るラインナップとなっている。そのため、海外では諸国の政府・防衛産業・公共機関などへ導入されているという。
手軽に周辺状況を隠密に把握できる「BLACK HORNET」
ネクシス光洋はヘリコプター型の小型偵察機「BLACK HORNET」も展示していた。BLACK HORNETは機体重量33g未満と非常に小型軽量な機体でありながら、可視光及び赤外線カメラを搭載している。
主に戦地での状況把握に用いられ、搭載カメラによって人や車両を隠密に偵察できる。偵察未経験の兵士であっても手軽に隠密な偵察を行える体制を整えることができるという。
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