A.L.I.Technologies(A.L.I.)は、2022年10月1日からSkydio社のドローンの取り扱いを開始し、導入を支援する独自サービスを提供している。

A.L.I.が米国製ドローンであるSkydioシリーズの販売代理店へ

自律飛行型ドローンの「Skydio 2+」(左)と、赤外線カメラを備えた「Skydio X2」(右)。

 Skydio社のドローンは搭載された複数のカメラを使い、非GPS環境下でも安定して飛行できるのが大きな特徴だ。A.L.I.はSkydio社のドローンを用いたインフラ点検サービスを提供してきたが、次第に顧客から「自社にドローンを導入し、点検業務に活用したい」という要望が増えていたという。これに応える形でSkydio社の代理店承認を取得し、Skydio社のドローンを自社で活用するためのサービス「導入支援サポート」の提供を開始した。

 Skydio社のドローンを取り扱う販売代理店では、機体購入や操縦方法を学ぶパッケージプランのみを提供していることが一般的だ。しかし、これまで自社サービスとしてSkydio社のドローンを運用してきたA.L.I.は、実績に基づいたノウハウを生かすことで、販売代理店としてだけではなく、操縦者やオペレーターの視点から導入支援を行うとしている。

現場の作業者目線で後押しするA.L.I.の導入支援サポート

 導入支援サポートは、機体販売から点検方法の説明・講習・デモンストレーションと幅広いサポート体制を整えている。A.L.I.のサービスはただ操縦方法や点検方法を指導するのではなく、身だしなみや振る舞い等の現場作業員としてのあり方や点検業務に欠かせない撮影技術、万が一のトラブルが発生した時の対処方法など、実際に現場で活躍できる人材育成を前提としているのが特徴だ。

 担当者はSkydio導入支援サービスについて「機体単体の販売もしており、使用方法や点検方法を実際に学びたいというユーザーには講習を含んだパッケージプランを提供している。どのようなプランでSkydio社のドローンを導入するかはユーザーが柔軟に選択できるように対応している」と話し、ユーザー目線を意識したサービスの提供に注力していることが分かる。
 A.L.I.が開発を進めているドローン監視・管理プラットフォームサービスであるC.O.S.M.O.S.(コスモス)とSkydio製品の連携は現在進行中であり、今後は連携が進み、さらに幅広い分野でエンドユーザーを支援できる体制の構築にも期待したい。