あの日の誕生日プレゼント。好きな人にあげたチョコレイト。お互いに手渡したクリスマスギフト。最近もらっていないお歳暮。姪っ子にわたすお年玉。わたしたちの社会はもともと贈与にあふれていた。
コスパなんて考えてなかった。効率とか投資対効果とか、そういう言葉は知らなかった。そういう言葉を知ったことで、わたしたちは贈与から遠のいた。
あらためて考えよう。寄付のこと、贈与のこと。誰かのしあわせを願うことに、コスパなんて関係ないってこと。 「新しい贈与論」は、あなたのお金の贈る先をみんなが決めるコミュニティ。私有や自己決定権が朽ち果てた世界は、どこか懐かしい匂いで満ちている。わたしたちはここで、新しい社会を考える。
新しい贈与論とは
「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。
個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。
特徴
1. 投票による寄付
新しい贈与論では頂いた会費から運営実費(最大10%)を引いた額を全額寄付します。寄付先は毎月の投票により決定し、どこに寄付するか、どのような寄付がよりよいのかを熟議する場を作ります。NPOに限らず営利企業や個人を含め、あらゆる贈与を対象とします。
2. 視野を広げる学び舎
動画や書籍をもとに贈与や寄付について学びます。贈与論、贈答文化、功利主義、効果的利他主義、アナキズム、交換経済、資本主義、互酬性、共感、供犠といったテーマを扱い、お互いの実体験を交えて学びを深めます。
3. 醸成されるコミュニティ
オンラインはSlackを用い、日々の寄付のニュースや日常的な贈与について交わし合います。また月に一度は親睦の機会を設け、顔をあわせた交流を行ないます。
募集要項
月会費
5千円(学生のみ)・1万円・3万円・5万円
会費に関わらず提供するサービス・投票権は同一です。
定員
第六期 15名(募集終了)第七期 15名(募集終了)第八期 15名(募集終了)第九期 15名(募集終了)
第十期 20名
備考
コミュニティでは月に一度の投票と交流会を行なっています。現在はすべてオンラインで開催しています。上質なコミュニティ醸成のため、ご都合のあう限りご参加ください。
ニュース
運営ノート
推薦文
“ 贈与とは謎である。見返りを求める贈与は贈与ではない。それはもはや交換だ。では見返りとはなんだろう。贈与そのものに快楽を感じるなら、もうそれは見返りだ。だとすれば、贈与が贈与であるためには、贈与者はそれが贈与だとすら気づいてはいけないことになる。自分でも贈与だと気づかない贈与。でもそれは贈与なのだろうか。
ほんとうの寄付は、寄付する側も、寄付される側も、そこで資産が移転したことにすら気づかないものなのかもしれない。桂大介氏が立ちあげる新たなコミュニティは、そんな謎に挑む恐るべき場所だと確信している。”
法人名 一般社団法人新しい贈与論
代表理事 桂大介
理事 中島真
河原塚有希彦
運営 藤原麻耶 東詩歩
中垣智晴 市村彩
堤春乃
所在 東京都渋谷区
設立 2019年8月1日