ヤンピース   作:ポンジ先輩

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ねえ、ルフィ……助けて♡

 

 その出会いはまさに運命だった。

 

 人間を下等種族と見下し、自分達を上等種族だと偉ぶる憎っくき魚人族達。どんな過去があり、どんな目に遭ってきたのかは知らない。でもやっていいこととやっちゃいけないことの分別くらいはつくはずだ。彼らはもう大人で、力で威張り散らして支配するような歳じゃないのだから。

 

 そう言ってやりたかった。けれど力がなかった。勇気が出せなかった。だから色んな海賊達を引っかけ、仲間割れさせるように仕向け、そちらに気が逸れている間に宝や金銭を略奪して逃げる。そしてその稼ぎのほとんどを魚人族達に明け渡す。そうすることで他の海賊達から守ってもらう代わりに貧窮した暮らしながらも辛うじて生きていられた。

 

 母親代わりのベルメールさんが魚人達から何故か恐れられているお陰で私たちの暮らしにまで魚人達の手が及ぶことはない。けど安心はできない。いつ彼らの気が変わり、私達にまで被害が及ぶか怖くてたまらなかった。

 

 そんな時だ。彼と出会ったのは。

 

 

「おまえ、海賊から金銀財宝を盗むなんて危ねえぞ。死ぬ覚悟があるっていうんなら別だけどな!」

 

 

 麦わら帽子に目の下に傷が入った私よりも年下の男の子。ししし、と快活に笑うその笑顔は私の胸の深いところまで見えない矢がが突き刺さった。でもなんでこんなにも胸が苦しくて、彼を見ていると顔が熱くなってくるのかはわからない。

 

 不思議に思いながら私はその男の子に近づくことにした。海賊だから仲間ではなく同盟というのは海賊嫌いな私の最後の抵抗だ。

 

 宝を持ってはいなかったけど、一緒にいて凄く楽しい船旅になった。途中、オレンジが基調のデカっ鼻の海賊に襲われそうになったけど、彼が助けてくれた。もしかしたら私のことが好きなのかもしれない。ううん、きっとそう。他の海賊達も私が少し誘惑したらすぐに骨抜きになってたし、絶対にそうに決まってる。

 

 けど嫌じゃない。むしろ肩と肩が触れ合う距離まで近づいても私の方だけが心臓を早鐘を打たせているみたいで不満が募っていくばかり。我慢できなくなり、夜の海で私はついに彼を押し倒した。

 

 

「ねえ、ルフィ……どうして私だけドキドキしてるの?あんたは私といて、なんとも思わないの?」

「そんなことはねえよ……でもこんな状況に慣れてるというか、慣れさせられたっていうか……」

「は?」

 

 

 許せない発言だった。何故、彼が私じゃない誰かとこういうふうなことをする関係にまで至っているのだろうか。納得できなかった。私ばかりドキドキしていたのは当たり前だ。彼は最初から私のドキドキを知った上で嘲笑っていたのだから。

 

 

「私のこと、裏で笑ってたのね」

「なんでそうなるんだよ!おれは別におまえのことそんな風に思ったことねえ!」

「じゃあ浮気ってどういうこと!私がいるのになんで他の女の子とこういうことし慣れているのよ!」

「何言ってんだおまえ!おれとおまえはまずほぼ初対面だろうが!こういうことするのはよくねえ!!!!」

 

 

 夜空に彼の怒声が吸い込まれ、消えていく。よくない?なんで?あなたは私が好きだから、私を今まで守ってくれて、今までずっとそばにいてくれたんでしょ?なのにどうして初対面なの?もう彼女を通り越して、私は妻のはずでしょ?

 

 ベルメールさんも言ってたわよ。あいつのモノは上位種族を謳っているだけあってデカいけど、私が攻めに回ったら下で必死に呻くだけだって。つまり……私がこいつを自分のものにしちゃえばいいんだ。

 

 そうだ……ベルメールさんは凄いんだ。べルメールさんが言うことは正しいんだ。彼はきっと照れ隠しで言ってるだけなんだ。私のことが本当は好きだけど、もっと積極的になってほしくて意地悪言ってるだけなんだ。

 

 じゃあ、いいよね。相思相愛なんだから。

 

 覚悟は決まった。嫌われても関係ない。いやそもそもそんな可能性は微塵もない。だって私達はすでに運命の赤い糸でぎゅっと雁字搦めに縛られてるんだから。

 

 

「ねえ、ルフィ……」

「な、なんだよ?」

「体が熱いの……助けて♡」

「い、いやだ……!お、おまえまさかおれに変なことする気じゃねえだろうな!?」

「照れなくてもいいのよ。私がいっぱい気持ち良くしてあげるからね♡」

「や、やめろって言ってんだァァァアアアアーーーーッ!!!!」

 

 

 彼の全身から圧倒的な力が放たれ、一瞬意識が持ってかれそうになったけど関係ない。私とルフィは今夜結ばれるの。そして永遠に私を愛してくれるの。

 

 そのまま私も服を脱ぎ捨て、必死に空に向かって手を伸ばす彼に体を重ねた。




ルフィ→絶倫のアルビダから精魂尽きかけながらも逃げ延びた。

ナミ→運命の男みっけ。私のこと好きなの隠さなくてもいいのに♡

アルビダ→逃げても無駄だよ。

バギーと一味達→おれ、死んだ(生きてます)

アーロンと魚人族達→人間は嫌いだが、別に話しかけただけで何もしてねえのに何故か金を持ってくる女がいる。海図を書かせたりもしたが、おれ達はどうせ海に出ないからそう言うのは好きになった男にでもしてやれ。あと女海兵近い。舌舐めずりしながら近寄ってくるな!脱ぐな!やめろぉ!!!!

ベルメール→お、傷心中のいい男発見。お兄さん、私と遊んでかない?いや?私海兵だけど、断るなら海軍本部に伝えるよ?戦う?六王銃!はい!私の勝ち。明日までになんで負けたか考えておいてね。それじゃあいただきまーす♡


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