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「何だこのイカついおばさん」
ルフィは当時のことを語る。言わなきゃよかった。素直に美人で綺麗……いやそもそも関わらなければこんなことにはなっていなかったのだろうと心底後悔していた。軽率、軽はずみな発言。ルフィの弱点だ。
夜風が気持ちいい。こんな何処までも晴れ渡った夜空なら月もはっきりと見えるはずだ。遠い目で夜空を見上げ、自分に後ろから抱きつく
「うふふ。ルフィ、あんたはわたしの男だ。あんなにも情熱的に触られたのは初めてだよ……正直、感じたわ♡」
「誤解を招くことを言うなァ!おれはおまえを殴り飛ばしただけだろうが!コビーをいじめるおまえが気に入らなかっただけだっ!!!!」
大切な宝物にするようにルフィの後ろ頭へと頬擦りをする美女。その顔はうっとりと蕩けており、彼を逃さないように手足を使って抱き締めていた。凹凸の激しい体型のせいで色んな女性的な部分が当たり、ルフィの男としての本能が顔を出し始める。分かってやっているのだ。誰もが自分に従ってきたというのにルフィだけは違った。自分を真っ向から否定し、あまつさえ暴力でもって女としてのか弱い部分を刺激されてしまった。
だからこそ彼女は自分が思う唯一のコンプレックスであるソバカスを消すために悪魔の実を求めた。部下達の尻を蹴飛ばして辺りの島を探させると、思いの外すぐに見つかった。一口齧り付くと恰幅の良い体型は手足はすらりと長くくびれのある絶世の場所へと生まれ変わった。
すぐさま自分に愛と女性としての本能を開花させたルフィを手に入れるべく、血眼になって探していると小舟の上で食料が尽きて途方に暮れる姿を発見した。彼女は喜びのあまり飛び跳ねた後、船員達を置き去りにしてルフィの小舟へと乗り込んだ。
いきなり船が揺れ、目を覚ましたルフィの腹の上には見覚えのない女性が跨っていた。彼のトラウマが刺激され、すぐさま逃げ出そうとしたが辺りを見回して絶望する。周りは海。そして自分は悪魔の実を食べたゴム人間。悪魔の実を食べた能力者は海に嫌われてしまうので絶対に溺れてしまう。
つまり、逃げ場は何処にも……なかった。
「ルフィ、ルフィ、ルフィ……っ♡」
「おい、何やってんだおまえ!服を脱ぐな!脱がすな!や、やめ……ウォォォォォオオオオオオーーーーッ!!!?」
その夜、滅茶苦茶互いに相手を貪り合った。やはり、美女の方が初めてだったのでイニシアチブを取れたようだが、すぐに彼の方が搾り取られる側になってしまった。やはり女性はやばい。絶対に結婚はしねえ!と誓ったルフィではあるが小舟という絶対的に体を密着し合う場所は彼にとって不利でしかなかった。気が付けば何度体を重ねたことか、数えられないくらいルフィは己のパトスを解き放った。
ルフィの全身にキスマークをつけながら美女は蠱惑的に微笑んだ。
「いいじゃないか。ちゃんとあのガキは海軍に渡したんだから」
「それはあいつの夢だったからおれには関係ねえ!」
「ふふ、そういう我儘なところも好きだよ」
「我儘とかじゃねえだろ!?って、おい!くっついてくんな!!!!」
「子供は何人欲しい?」
「結婚はしねえ!!!!」
「なら結婚したくなるまで食べちゃおうかしら♡」
その後、朝日が昇るまで絶え間なく肉を打つ音が夜の海に木霊した。漸く疲れ果て、安らかな顔で寝息を立てる一糸纏わぬ美女に腕枕をするルフィは水を搾り切った雑巾のように乾涸びていたが辛うじて生きてはいた。
ウタとの修行(意味深)のお陰である。
書いた……