裁判で反社認定の青汁王子が広告塔の美容外科麻生泰院長

(敬天新聞 令和4年12月号 1面)


躍進中の院長

美容外科クリニックを全国に展開している麻生泰院長が日の出の勢いで伸びているらしい。医療法人『社団東美会』理事長、『東京美容外科』統括院長、『AGAスキンクリニック』診療顧問などの肩書を持ち、全国に100以上のクリニックを運営しているそうである。そのグループの年間売り上げは200億円を誇ると言われているそうだ。

麻生院長自身が、ユーチューバーでもあり、情報発信にも長けているようだ。格闘技イベントのスポンサーになったり、ガーシーという今話題の国会に出席しない参議院議員にも金を貸しているのなど、何かと話題の絶えない人物である。

いろんな意味で世間を騒がせ有名になった「青汁王子」こと三崎優太氏が、大怪我をしたとき、仲間の医者に声を掛けて手術にあたり、その手術の過程を放映したこともあった。良いのか悪いのかは分からないが、医者としての倫理観に疑問を感じた人も少なくなかったのではないか。

確かに、今は時代も変わって、整形手術をした本人がそのことを隠さなくなった。それどころか、整形のビフォーアフターを堂々と見せる時代である。中には整形費用に使った金額まで自慢する猛者さえいる。それらを見せることで、登録者数を増やし、広告料を稼ぐのだそうである。

青汁王子の顔の手術の現場を見せる動画も、チャンネル登録者数を増やすための宣伝だったのだろうか? 今は美容整形で当たって、系列クリニックを全国に持つ麻生泰院長だが、元々は土地転がしで当たって財を成したという話もある。


YouTuberの麻生泰院長と三崎優太氏


裁判所の判決

ところで、何で反社である青汁王子こと三崎優太氏を広告塔に使っているのだろうか。麻生泰院長は、現在もグループである『AGAスキンクリニック』の広告塔に三崎優太氏を起用している。CМ起用の宣伝までしているのである。

三崎雄太氏は、2020年9月1日付の日刊ゲンダイ記事で、「ド派手実業家『青汁王子』のマズイ素顔…反社との関係発覚」との見出しで、反社勢力と関係があることや、ライバル企業への嫌がらせのために右翼団体の街宣車を使うなどしていたことが報じられた。

その後、三崎優太氏は、日刊ゲンダイの記事で名誉を傷つけられたとして、損害賠償と謝罪広告を求めて提訴していた。自分は反社と関係ないと反論したわけである。

その訴訟の一審判決が今年7月14日、東京地裁であった。裁判長は記事内容は真実であると認め、原告である三崎雄太氏の請求をいずれも棄却したのである。

判決では「原告は、特定の相手方に対し、本件団体による街宣活動を実現するよう求めることが可能な人脈を有している」「原告が依頼した結果、本件街宣車事案が行われるに至ったということができる」

「原告の依頼内容は不正不当なものであり、威力業務妨害罪等に該当する可能性もあるところ、こうした依頼を受け、これを実現させる者は、反社会的集団の関係者であるなど、反社会的な存在であるということができる」

「本件記事の内容は、その重要な部分において真実であると認められる」として、日刊ゲンダイによる記事の掲載について、「専ら公益を図る目的で本件記事を掲載したと認められる。」と断じたのである。

三崎雄太氏は、一応控訴はしたが、11月8日の控訴審では三崎優太氏が提出した新証拠と新証人を裁判所は却下している。控訴審判決は来年1月26日に行われるが勝算はないだろう。現段階では一審の判決が有効だから「反社認定」と言うことになるだろう。

三崎雄太氏は嘗て「すっきりフルーツ青汁」がヒットして一躍有名になったが、2019年2月に脱税で逮捕され起訴された。この直後は神妙にしていたが、その後N国党から立候補を表明したり、アイドルグループを結成したり、話題作りと金儲けには余念がない。

しかし、ダイエットサプリ「B・B・B」などをネット販売する「アスクレピオス製薬」の経営権を巡って、裁判沙汰になるなどトラブルが絶えない。6割を所有する筆頭株主であるという。とはいえ相当隠し金があるんじゃないの? 国税当局は目を光らせているのかな?

何れにせよ、麻生泰院長は、裁判所が反社認定するような三崎優太氏を、何で広告塔に使うのだろうか。他に幾らでも候補はいるだろう。その先の戦略を考えているのだろうか? これもネット民の間で炎上系と呼ばれている話題作りの一手ということなのか?



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