HISTORY 2022.06.12
脚本の三谷幸喜さんが「これが原作のつもりで書いている」と話されている『吾妻鏡』。この史書には、治承4年(1180)の「以仁王の乱」をはじまりとする鎌倉幕府の歴史が記されています。第23回で描かれた主なエピソードをご紹介します。
富士野・藍沢での夏狩りを視察するため、源頼朝が駿河国に赴きました。
富士野での巻狩りの間に、源頼朝の嫡男・万寿(のちの源頼家)が初めてシカを射止めました。
万寿がシカを射止めると、源頼朝はその日の狩りをやめました。そしてその晩、矢口祝いを行い、黒・赤・白の三色の餅を山神に供えて狩猟の成功を祝いました。
万寿がシカを射止めたと報告を受けた政子ですが、特に感心することはなく、「万寿は武将の嫡子なので、シカを獲たところで大したことはない」と答えたそうです。
鼓を打つかのような激しい雷雨の中、子ねの剋こく(午後11時~午前1時)に亡き伊東祐親の孫である曽我十郎・五郎兄弟が、富士野の仮宿の襲撃を実行。この襲撃により、工藤祐経が殺害されました。
兄・曽我十郎は、襲撃の中で仁田忠常に立ち向かい、討たれました。
取り調べののち、弟・曽我五郎が斬首されました。事情を問う源頼朝に対して五郎は、工藤祐経は亡き父・河津祐泰の敵かたきであり、幼少のころより復讐ふくしゅうの思いを片時も忘れたことがなく、敵討ちを果たしたと答えたそうです。
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