発見のきっかけとなったのは富山県警が発信している安全情報ネットでした。
どんな目的で作られたのでしょうか。
富山県警生活安全課 米納努次席:「警察が被害防止について必要な情報をいち早くタイムリーに発信することで適切な防犯対策を講じ犯罪被害から身を守ることを目的としたシステムになります。提供する主な情報としてはオレオレ詐欺など特殊詐欺に関する情報、子どもに関する声かけ事案、高齢者の行方不明に関する情報、熊の出没など危険動物に関する情報のほか交通事故の発生状況や安全運転の参考になるような交通安全情報などがあります」

この安全情報ネットは高齢者の行方不明にも役立っています。
富山県警生活安全課 米納努次席:「高齢者の行方不明事案におきましては安全情報メールで事前に高齢者の行方不明情報を見た男性が行方不明になった場所の付近を捜して無事に女性を発見してもらうなど県民の皆様の協力を得ながらその人命の保護に大きく役立っている」
県警が8年前に導入、行方不明の届けが出た直後、身体の特徴や服装などを登録している人にメールで知らせています。
行方不明者が出た場合どんなことを意識して配信しているのでしょうか。
安全情報ネットを運用している警察官:「早く行方不明の方が見つかるようになるべく特徴をおさえたような表記を心がけてます。例えば服装だったり年齢だったり。いろんな特徴があると思うんですけど早く見つけていただけるような特徴をおさえて表記できるよう心がけていますし、行方不明者の家族から話をを聞くときも早く見つかるように特徴を確認させてもらっている」
富山県で相次ぐ行方不明。何か特徴はあるのでしょうか。
富山県警生活安全課 米納努次席:「高齢者の行方不明につきましてはさまざまな要因がありますが認知症や認知症の疑いのある方が多いというのが1つの特徴。認知症またはその疑いがある行方不明の方には事件や交通事故に巻き込まれたりする可能性があるほか、あやまって用水に転落する恐れもありますので発見された際はすみやかに警察に通報していただきたい」
農業用水路の総延長が長い富山県。用水路に転落するケースも多いといいます。今後、行方不明者をどう救うのでしょうか。