一方、無事に発見されるケースもあります。
先月11日、射水市で行方不明になった86歳の男性。連絡簿によると上下グレーのトレーナーに帽子と特徴が書いてあります。男性は午後4時半ごろ自宅を出て行方不明になっています。
自宅を訪ねると行方不明になった男性本人がいました。
行方不明になった男性:「チューリップテレビ?」
記者:「お父さんはご自身が行方不明になったことは分かっている?」
行方不明になった男性の妻:「分かってない。今回が初めてじゃない」
記者:「どういうことですか?」
行方不明になった男性の妻:「自分の車で2年前に能登まで行っとる。」
行方不明になった男性の妻に話を聞きました。
行方不明になったのは初めてではないといいます。3年前の1月、突然自宅から行方がわからなくなり、およそ120キロ離れた石川県の能登町で車に乗っていたところ警察に発見されました。この出来事がきっかけで夫を病院に連れて行くと…。
行方不明になった男性の妻:「認知症。ショックやった」
医師から「認知症」と診断されたのです。

1回目の行方不明のあと夫が乗らないように妻は車を廃車にしましたが、おととしの秋、再び夫が行方不明になり妻が警察に捜索願いを出しました。自宅から1.5キロ離れた道路を歩いていたところ保護されました。
そして先月。みたび夫が行方不明になりました。今度は自転車に乗って出ていったのです。
記者:「お母さんそれは気づかなかったんですか?」
行方不明になった男性の妻:「お父さんは自分の部屋から行ってるから。私はこの部屋ででテレビを見ていたから。分からん」
行方不明になった男性の妻:「普通やったら自転車なんてしばらく乗ってないから怖くて乗れんがやよ。それが自転車で乗ってどこかに行ったということはやっぱりおかしい。怖いということが分からない」
行方不明から4時間半後、自転車を縁石にぶつけて倒れていたところを通行人が見つけ警察に保護されました。
行方不明になった男性の妻:「よかった。それでよかった。あのままずっと行ってたらどこ行ってるか分からん。」「本人は平気。これで認知症になったらなお長生きや言われるねかね」
夫がまた行方不明になるのでは…。
自分も80代になり、妻の心配はつきません。
心労はないのでしょうか。
行方不明になった男性の妻:「近くにサロンってあるがそこに行って2時間ほど何でも話ししてくるがそしたら何か帰ってくるとすっきりする、家にいたら夫が気になるから」
自分が倒れてしまうのが一番心配だといいます。