パラノーマル・アクティビティ観ました!
館内は9割埋まっていて、その空席一割が前の席がでした、
制服姿の学生さんが多かったです、

そんで感想ですが......
低予算でもアイディアでこれだけの作品が作れるってのは、すごい効率の良さだと、
やっぱり、大金を懸ければ、必ずおもしろい作品になる訳ではないんですね、

ラストの館内の悲鳴はすごかったです、
本当に「ぎゃあああああああああ」と叫ぶ人が居るんだなと....

ただ...........
上映終了時、ざわめき立ち興奮冷めやらぬ館内で........
自分の満足度は、低かったです、
それは自分が、「映画を観る前の姿勢」に失敗していたからです......

昨日観たアバターは、逆に最良の姿勢で観ることが出来たのですが...
とにかく、この映画を製作した方々以外の、宣伝とかした方に、
言いたいことがある....「一体.....何を考えているんだと....」


↓以下、重大なネタバレを含みます..........


映画の予告編で
クライマックスのシーンを流すんじゃねええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!





終わった後、とにかく、こう叫びたかった.......
つまり、予告で旦那がカメラに向かって飛んでくるシーンのことです,
あの映像を予告で見ているから、つまりあのシーンは、
予告で流してもいいシーンなんだと解釈する訳ですよ、
あれはまだ、序の口か、あるいは中盤ぐらいの出来事だと.....
劇中でそれ以上があるから、このシーンは予告で使ったんでしょうと、
思っていたんですが....ガッテーム!!そりゃガッカリするよ!
まじでクライマックスじゃねえか.....公式の予告でネタバレってなんだよ....

観る前から失敗した.....って言うか.....見に行くぐらいだから予告は見るよ......
でも、流しちゃいけないシーンぐらい解かるのでしょ?......
変にマトリックス以降お決まりのBGMみたいな感じにしやがって!!

つまりは、宣伝する側が映画の実力で売ろうって気が無くて、
話題先行で集客しようと言うハラがあるから、
劇場で観る人の事を考えてない、走った予告を作るに至ったのだろうと....
「人さえ入れりゃこっちのもんだと」こう思ってると
思うんですが、考えすぎですかねえ......


まあ、予告を見たのは自分のせいですが......
劇中の悪魔より邪悪な者を観た気がしました、


知りすぎた弊害は他にもあって、
低予算だから、この一軒家以外で撮影してないことが解かってます、
普通は、あんな怖い事が安定して起きたなら、いくら女について来るって言っても、
寝床を移すことを考えるでしょう、それが普通の流れで、
そこから別の展開になってもいいはずなのに、

まあ、そこは低予算の縛りで、劇中で寝床を移さない理由は釈然としません、
とりあえず「家を出よう」と旦那が言います、
「どうせ同じだ」とか言うんですが、それも別の言葉に聞こえてしまって、
「そんなお金ねーよ」と言ってるように聞こえますww

低予算故に展開が広がらない、小さくまとまってしまう、起きることもしょぼい、
低予算なりにすごくがんばっているのは事実です、が....やっぱり、
客としての欲を言えば....すごいものが観たかった....ってのはあります、

構造の話はこの辺にして、ストーリーですが

最初は楽しそうな、同棲カップルの生活が、旦那の好奇心が悪魔を刺激して、
男女間の関係も人生も破滅して行くって感じですかね、
ひたすら旦那の「ミカ」がうざすぎるwww
そこは実社会を表すようで男性の身勝手さとか、
男性に伝わりづらい女性の苛立ちとか、お互いのズレが、
たとえば悪魔のような恐ろしい不幸を引き起こす、
って話にも見えるような気がしました、


怖いシーンは以前、タマフルのジャパニーズホラー特集でやっていた、
「よく見せない恐怖」みたいな理論と同じことをやったんだと思います、
足跡の挙動や歯型等の断片的な情報で、得体の知れないモノの姿を連想させる恐怖、
恐怖は自分の中で広がっていきます、
しかし、「怖い事」と「ビックリする事」は違うと思うんだけどな....
急に大きい音が鳴って驚かすってのは、ちょっとお化け屋敷と近いかな、
そこは興味を引きつけられるような恐怖では無かった....
それと、ヤツが現れる前は必ず重低音鳴って知らせてくれるってのは,
いらないと思いました、観客に心構えをする余裕を与えてしまうから、

でもそれは、映画終了時の仕掛けのためでもあったと思います、
一瞬のエンドロール後、電気が点くまでの間に暗闇のスクリーンが映し出されて、
例の重低音が鳴り響きます、一瞬何かが写ったように見えてたと思ったら、
証明が点いて安堵するって仕掛けが、あ っ た と 思うんですが.....
僕が観た館内は最悪でした......

エンドロールで、学生たちが一斉にしゃべり出し携帯ひらくは、扉開くはで、
気づいた人は少なかったと思います、
...................このッ!!....クy亜qwせdrftgyふじこlp!!!!


......まあ、予告さえ見なければすごく楽しめたと思います....

最終的な感想は、スピルバーグは、「これ以上怖く出来ない」と言ってリメイクを断念しましたが、
.....いや.....出来るんじゃない?て思いました、

やっぱり表現に縛りがあったし、低予算の質素な雰囲気をそのまま、
「完全に見せない恐怖」じゃなく「ギリギリ見せない恐怖」で作ってもらいたい、
と言うのも、見えない「何か」を見ようとして、
登場人物は必死にカメラを向け続けるんだけど、そのカタルシスが無く、不満が残る、
正直その「何か」をチラッとでいいから見たかった、
「よく見せると怖くなくなる」って理論は重々理解しているので、
本当、画面端にチラッと何か人ならざるモノの一部とか、
人間とも区別できないような何かの顔の残像とかでいいから、決定的で不明なモノを見たかった、

なので、スピルバーグのリメイクを熱望しつつ、
予告を見ないのが、オススメです!!(影響受けすぎ)