西武HD、安比奈線の廃止決定 半世紀の謎に決着 関連で減損126億円
西武ホールディングス(9024)は10日、50年以上にわたり営業を休止している埼玉県川越市の安比奈(あひな)線を廃止すると発表した。同線上で計画していた車両基地を廃止し、関連して減損損失126億4000万円を2015年4~12月期に特別損失として計上した。
安比奈線は西武新宿線の南大塚駅(川越市)と入間川河川敷を結ぶ貨物専用線。西武HD広報によると「1963年に休止となった」という。登録上は復活可能ながら半世紀にわたり列車の往来は途絶え、廃線然とした風景は一部の愛好家の人気も高い。今回の決定でファンの関心事だった復活問題にも決着がついた。
車両基地の整備計画は1987年に立ち上がったものの、完成には至らず今回の計画廃止となった。路線敷地の活用などについては「自治体に説明、相談していく」(西武HD広報)という。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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