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こんにちは。近年のロードバイクの値段の高騰について、お聞きしたいです。油圧ディスクが主流になり、105 di2なるものも登場してどんどん機材が高騰していっていると思います。ほしかったバイクが、前年モデルでは最低グレードの構成で30万前半ほどで買えたのに、2023では最低構成で65万ほどと聞いてびっくりです。(フレームや機材の価格上昇に加え、105 di2が最低モデルになった為)ホビーライダーの私の乗り方では、油圧ディスクはおろか電動化なんぞは一生不要なわけです。お金の無駄です。油圧はメンテも手間です。もちろん、コロナによるサプライチェーンへの影響や、日本の給料が上がりにくいこと、また円安のダメージもあるのはわかったうえで、なのですが...。このままリムブレーキは完全消滅し、105以上は、電動化も当たり前になるとお考えですか?また今後も値段が高騰し続け、厳しい状況が続くと思いますでしょうか?
(会社員 男性)
■栗村さんからの回答
ロードバイクや機材の高額化は、このスポーツの未来を変えつつあると思っています。
もちろん、日本の物価水準や円安問題、コロナ、戦争といった抗えない要因による値上げ幅も小さくないはずですが、それがすべてではないでしょう。僕自身、世界中のメーカーの意思をすべて理解できているわけではありません。価格を上げざるを得ないだけなのか、それとも戦略的な理由もあるのか。
誤解しないでほしいのですが、僕は機材の進歩を否定するわけではありません。今のロードバイクは、僕が選手だったころよりも素晴らしく高性能で、速く快適です。しかし、その進歩が、何か重要なことを置き去りにしてないか気になっています。
油圧ディスクブレーキやエアロ化、電動変速化、ワイヤレス化などが多くのユーザーのニーズを満たし、安全性や利便性を向上させ、皆を笑顔にしつつ新たなサイクリストを惹きつけていくなら僕は大賛成です。でも、多くの人がミドルグレードと認識してきた105がdi2を採用し、完成車価格が60万円を超えてしまう趣味を、果たしてどれだけの人が始められるでしょうか。あるいはすでにロードバイクを楽しんでいる人も、機材を新しくするだけでとんでもないお金がかかる趣味をこの後も続けられるでしょうか。世の中には楽しい趣味がたくさんあり、そのほとんどはロードバイクよりも安価に、しかも安全に楽しめるんです。
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