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ゴッズテイル ~サイコ男の異世界神話~ 作者:柴崎

第1章 ~エルフとの出会い~

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9 拠点制作

2016.6.9




翌日。

8時ぐらいに起きてきたニーナと軽い朝食を食べる。

彼女の服は元の魔女っ子スタイルに戻り、髪も既に三つ編みにされていた。

昨日シャンプーで洗わせたからか、髪の毛がサラサラになっている気がする。


「そういえば塩以外の調味料はどんな物がある?」


「一般的にはいくつかの香草ぐらいですね。あとは高級品ではありますが砂糖も手に入ります。私が知っている分だと珍しい物で魚醤という物もあります」


香草か。スパイスとしてはどんなもんだろうか。

魚醤があるなら醤油は使って良さそうだが……でも言い方的に微妙だなぁ。


「俺の故郷と比べると随分と少ないな。あまり奇抜な食事を出さないように気をつけよう」


「師匠の出される料理は皆美味しくて驚いてしまいます。私の事は構わず、どうぞ師匠のお好きな物を選んで下さい」


まあ実を言うとこの会話にはあまり意味が無い。

今日新しい拠点を作る際に、ニーナ個人の家も建てる予定だからだ。

彼女には家屋を与えて勝手に暮らしてもらう。そうなれば一緒に食事を取ることも無い。

一緒に暮らすと、プレイヤーの俺には不都合が多いからな。


「そうか。まあ食べたくない物が出た時は隠さず言えよ。そういえば、食事は1日に何回だ?」


「朝と夜の2回が基本ですが、人と家によりけりですね」


「まあそりゃそうだな。故郷では朝昼晩の1日3食が普通だったが、俺は1日に1食しか食ってなかったしな」


まあそれは貧乏なだけだが……。

でもここだって冬が来る度食糧難になるような世界だ。

1日に何回飯を食うかなんて、その時の懐事情によるだろう。

やはり家を分けるのは正解だな。各自自由に生活してもらおう。


「そういえば料理は出来るか?」


「この数年は1人で暮らして来たので、ある程度は出来ます。……ただ、師匠に出せるような物はとても……」


「いや、自分で作れるんならいいんだ」


「……そうですか?」


ニーナは俺の質問を少し勘違いしたようだ。

まあ女の子の手料理ならどんなに不味くても食うつもりだがな。

現実では生まれてこの方、そんな幸せ体験したこと無いし……。


「師匠?」


「ん? ああ。とりあえず10時ぐらいになったら作業にかかるか。ああそうだ。お前にこれを渡しておく」


俺はアイテム作成でシンプルな文字盤の腕時計を作り、ニーナに渡した。


「これは時計と言われる物で、今がどれぐらいの時間なのかを目に見えるようにした道具だ」


「中で針のような物が1本だけ動いていますね」


「一応他の2本もゆっくりだが動いてるぞ。その周りに書いてあるのが俺の故郷の数字で―――」


10時になるまで、数字の読み方と時間の概念を教えた。

これで色々と楽になることも多いだろう。

一応紙に数字を書きながら教えたが、頭の良いニーナは1度の説明で読み方と数え方を覚えてくれた。

俺は同じことを何度も説明させられるのが大嫌いなので、ニーナの頭の良さには本当に助かる。

ちなみに最初の世界検索の時、検索条件でリスポーンポイントが地球と同じ環境の星になるように選んである。

つまりリスポーンポイントが作成されたこの星も、1年365日、1日24時間ぐらいの筈だ。

まあ違ったら新しい時計を作ろう。


「さて、それじゃあそろそろ始めるか。一応その前に村長にも連絡しておこう。『コール』」


既に昼頃にやると伝えてあるが、念を押して村長に今から作業開始だと伝えることにした。


「村長、突然すまない。ハネットだ。声が聞こえていたら、昨日のスクロールで返事をしてくれ。ちゃんと俺の事を思い浮かべながら開くんだぞ」


5分ぐらいして返事が来た。

多分畑かなんかに出向いていたんだろう。俺も早く畑を作るぞ。


『えー、ハネット様? 聞こえますでしょうか?』


「ああ、聞こえる。今から昨日言っていた山を消す作業を始めるから、一応そちらが驚かないよう、伝えておこうと思ったんだ。ついでにこの連絡法の練習にもなる」


『それは……お気を遣わせてしまい、申し訳ありません!』


「別に俺が勝手にやったことだ。……もしかしたら使う魔法によっては、雷みたいに途轍もなく大きな音が鳴るかもしれない。それだけは気に留めておいてくれ」


『かしこまりました! 急いで村人達にも伝えますが、少しお時間を貰っても……?』


「ああ、当然だ。……それじゃあ半刻ほど待ってから作業を始めよう。では村長、また何かあった時に」


『はい! これからも、どうぞよろしくお願いします!』


俺は自分の発動したコールを切ると共に、魔法を無効化する『クリア』の魔法で村長のコールも打ち消した。

本当は使用者の方から切る物なのだが、魔法使いじゃない村長には切り方が分からないだろう。

プレイヤー間だとお互いに通話の終了パネルをタッチするだけだから関係ないんだけどな。


ちなみに半刻というのは30分のことらしい。

現地では約1時間のことを1刻と言うのだそうだ。さっきニーナと時間の話をしている時に聞いた。

王都や大きな都市には10本の砂時計があり、それを2回ひっくり返して1日としているらしい。

なので本当は1日20刻で計算しており、厳密には1刻は1時間じゃなく1時間とちょっとなのだが、俺は計算が面倒臭いのでもう1時間=1刻で覚えることにした。あとの4時間分は知らん。


たっぷり30分待ってから家の外に出た。

まずはこの仮の家を片付ける。


「さて、忘れ物は無いな?」


「大丈夫です、師匠」


拠点用アイテムボックスもちゃんと回収済みだ。


(拠点作成。オブジェクト売却)


システムから目の前の家を『売却』した次の瞬間、数日過ごした家がこの世界から消失した。

代わりにいくらかの金が所持金に追加される。

作る時にかかった金より遥かに安くなってるけどな。


「よし、ちょっと『フローティング』を使え」


「はい。―――飛行の魔法(フローティング)


ニーナがしっかり浮かび上がったのを確認して、続いて俺も空に浮かんだ。

山を斜め上から見下ろす位置まで2人で移動する。


「さーて、山を消すにしても山脈だからなぁ。山脈から邪魔な分だけ抉り取る形になるかな」


「本当に山を消すんですね……」


「ああ、俺はこういう広範囲魔法に特化してるし楽勝だ」


俺のステータスはMP特化だ。

スキルの方は、必要最低限の必須スキル以外、全て生活系スキルと範囲攻撃の強化スキルのみに全振りしている。

他のプレイヤーがこぞって取得する攻撃力を上げるようなスキルはほとんど取ってない。

まあ同じようなキャラビルドをしているプレイヤーはまずいないだろうな。……おかげで特殊スキルがいくつか手に入ったが。俺しか使ってる人間がいなくて、チートを疑われた時代もあったなぁ。

あの時は運営が庇ってくれたので助かった。……俺をチート扱いした奴らの方がな。


「そうなのですか?」


「うむ。そのせいで逆に危なくてな。本気で戦うと世界が何度か滅ぶので、滅多に使えない」


まあこの惑星では使えないだけで、宇宙空間での対戦の時はぶっ放しまくってるんだが。

範囲攻撃は威力低いからあんま効かないけどね。そこは有り余るMPで連射して補っている。

見ると俺の発言のせいかニーナは顔が青ざめていた。無駄に脅してしまったかもしれん。


「まあまず先に『スキャン』しとくか」


俺は山脈全体をスキルでスキャンして内部構造を調べた。もしも鉱山とかだったらもったいない。

スキャンした結果、べつに普通の山みたいだ。いくつかのスキルで調べたが、目に留まるような物は何も無い。


「よし、そんじゃ手っ取り早く『ブラックホール』で片付けるか」


鉱山かなんかだったら切り取ってアイテムボックスに突っ込もうと思っていたが、取っておく必要が無いなら完全消滅させてしまおう。


「『黒穴の魔法(ブラックホール)』…………あの、昨日炎を消すのに使っていた魔法ですよね?」


「ああ。一応土魔法だな」


「私は土の魔法が得意で『土の賢者』と呼ばれているのですが、その魔法は存在すら知りませんでした」


「そうか。まあ概念が難しい魔法だからな」


「一体どういった魔法なのですか?」


「そうだなぁー…………簡単に言えば、物の重さを操る魔法だ。かけられた物の重さがあまりにも重くなり過ぎて、目に見えないぐらいペチャンコに押し潰されるっていう魔法だよ」


これは実際のブラックホールの説明だ。

俺らの使ってる魔法の方のブラックホールは、オブジェクトだけが吸い込まれる感じ。おかげで空間自体には影響が無い。


「それのどのあたりが土なのでしょう?」


「あー、その辺は…………。これは、実は太陽が大地の周りを飛んでるんじゃなく、大地の方が太陽の周りを飛んでいるという話と繋がってるんだ。説明すると長くなるから夜にしよう」


重力の説明になるからな。一応世界が球形だという所から話すことになるだろう。


「し、師匠は…………『世界の真実』を、知っていらっしゃるのですか?」


「世界の真実?」


「あっ……いえ。わ、分かりました。その……夜を、楽しみにしています」


お前言うことがたまにエッチじゃない?

いや、下らないことを考えてないでさっさと終わらせよう。早く畑が作りたい。子供に孫を急かすジジイの心境。

中腹の更地にしてあるリスポーンポイントを目印に、半径1kmぐらいで発動させる。


「―――範囲縮小化Ⅲ。ブラックホール」


昨日は周囲への影響を考えて一瞬しか発動させなかったが、普通に発動した今回はエフェクトが完全な状態で出た。


まずリスポーンポイントに直径5mぐらいの漆黒の玉が現れた。

そこから薄暗い波動が爆発的な早さで球体状に広がり、山脈の膨大な土砂を捩じるように引きずり込みながら一瞬で元に戻る。

5秒弱といった所か。そこには直径1km強の範囲をぽっかり抉り取られた大地だけが残っている。


「……………………」


俺が初めて見せた真の広範囲魔法を前に、ニーナはただただ茫然としていた。

プレイヤーの魔法はMPを多めに払えば、デフォルト性能を基準に5段階ずつの強化・弱化をかけられる。

弱化させるのにMP消費が増えるのは本当に謎だ。

一応今回のは範囲を3段階縮小させた。逆に拡大化させて本気で使ったら、この惑星ぐらいなら容易く飲み込むだろう。

つーか音はともかく、エフェクトのせいでめちゃくちゃ目立つ魔法だから、村人たちも驚いたかもしれんな。


続いて整地スキルでそのクレーターを埋めて平坦に均した。

一応上からギュッと圧縮して地面を固くしておく。家とか建てるしな。

この辺の作業は農場王の俺には慣れた物だ。

……ちなみにニーナはさっきらずっと呆けている。


「よし、ついて来い、ニーナ」


「あ、は、はい」


リスポーンポイントの真下ぐらいに降り、アイテムボックスから取り出した赤い粉末塗料で×印を大きく書いた。


「ここが集落の中心になる。とりあえず敷地の半分を全部畑に、もう半分に家とか集落を作る予定だ。今日は俺達の家と畑だけ作って、各施設は徐々に追加していく感じになる」


気に入らなければ作り直せばいい。

この計画性の無さがフロンティアのクラン拠点の惨状を作ったとも言える。クラン拠点だから俺だけのせいじゃないけどな。


「なるほど。確か最初は家から建てるという話でしたよね?」


「ああ。この中心地は広場にするから……どう道を作るかな~っと」


この×印の場所には、最悪FFFのクランメンバー辺りが落ちてくる可能性がある。建造物は無い方が良いだろう。

俺はフローティングで低空飛行しつつ、アイテム作成で作った鉄の棒でガリガリ線を引いていった。

あの村が北側にあるので、そっち方面にはあまり拡張できないと思った方がいい。

適当に南東を畑、反対側の南西を居住区にするか。

とりあえず中央広場の広さを100m×100mとして、北側にがーっと線を引いていく。

500mぐらいで着地して、ニーナが来るのをしばし待った。


「ここに俺の家を建てよう。中央広場と村とを道で繋いで、その途中に俺の家がある感じにしようと思う。何か意見はないか?」


俺は地面に鉄の棒でガリガリ地図を描いて説明した。


「そうですね……普通に考えれば師匠の住居を中心地に作ると思うのですが、その辺りには何か意味が?」


「俺が昨日、村長の家で『南の山から動くことができない』と言っていたのを覚えているか?」


「はい。何か魔法的な理由だと」


「簡単に言うとな、……あの印を付けた周辺には、俺の故郷から人間が降ってくる可能性がある」


「は?」


「今朝までの家が建ってたあの場所は、転移の魔法に近い特殊な力で、俺の故郷と繋がっている。俺がこの大陸に最初に現れたのもあそこだ。で、そこから山を削って高度を下げたから……」


「あ…………なるほど。それで空から人が降ってくる……ということですか」


「まあ俺の方から呼ばない限り、勝手に湧いて出たりすることは無いから大丈夫だ。でも一応念のためにあの付近には建造物を建てずにおく」


「そういうことなら頷けます。普通は街道から一番奥に城を建てるものですが、師匠の場合はかなり特殊な立場ですから、村からの道で最初に師匠の家に着くのも良い案かもしれません」


「だろ? それに南側はいくらでも拡張できるからな。多分後々騒がしくなるだろう。俺の家は周りに何も無い方がいい」


あの村から南へ真っ直ぐ進み、最初に道の東側に俺の家があり、そのまま進めば中央広場に出て、十字路を東側に行けば畑に、西側に行けば住宅地に、という感じだ。俺の家は畑側を背にすることになる。


挿絵(By みてみん)


「はい。いいと思います」


「そうか。じゃあ賢者様のお墨付きも貰ったし、今回はしっかり作るか」


今回は自由度が少ない『拠点作成』ではなく、『アイテム作成』の方でガッツリ自分好みに作ることにした。

あのハネットファームの宮殿も同じ制作法だ。

とりあえず道からだだっ広い範囲を庭と決め、大ざっぱに玄関、廊下と作ってから部屋をくっつけていく。

20分ぐらいで広い風呂とトイレ2つを付けた5部屋の平屋が出来る。

個人の家っつーより、公民館って感じだ。

細かい所を仕上げていこうとして、ニーナが俺の後ろにずっとついて来ているのに気付いた。正直忘れてたわ。


「すまん、お前の家から先に作るか」


「え?」


「そうだな……お前は一応弟子って立場だし、特別に隣の敷地にでも建てるか」


「あの、私は師匠と同じ家に住むのだと思っていたのですが……」


「いいや。大体お前も男と一緒に住むなんて嫌だろ?」


「私はそれで構いません」


「じゃあ駄目」


「え!?」


駄目だと言ったら駄目なのだ。

ぶっちゃけこいつに24時間監視されてると邪魔だしな。

恋人ならともかく、弟子ってなんだよ弟子って。ありえねーだろ。


「とにかくお前は隣の家に住め。さっき自分で料理が出来るか聞いたのもそのためだ」


「……分かりました。師匠がそう言うのなら」


一言付け加える辺りに、なんとなく棘がある気がする。

こうしてニーナには今朝までの家と似たような家を拠点作成で建てた。

一応ニーナでも扱い易いよう、風呂が蛇口式になっていたり、よりシンプルな作りの物を選んだ。

自分の家を確認するように指示し、その間に30分ほど俺の家のディテールに拘らせて貰った。


「す、凄いですね……本当にお城のようです」


自分の家から出て来たニーナの第一声である。

それもそのはず。今俺の目の前には、ハネットファームの宮殿のミニチュア版が建っているのだ。

実際には装飾などが2段階ぐらい簡易版なのだが、これは作った俺にしか分からない違いかもしれない。

ニーナが家に入るまでは粘土を盛ったみたいな雑な物だったからな。

あれで頭の中にイメージを固めて、一旦取り壊してから巨大な1個の石をくり抜く形で作り直したのだ。

今は壁や床を磨き終わり、金細工を施して回っている所だ。


「お、家はどうだった? 1人でもちゃんと使えそうか?」


「あ、はい。それは昨日師匠に教わったので大丈夫です」


一応この現地の文化レベルで必要になりそうな桶とか縄とか、その辺の道具も用意してあるし大丈夫なのだろう。


「そうか。昼になったが、何か軽い物でも食べるか?」


「そうですね。頂いてもいいですか?」


この世界では朝夜2食が基本だと言っていたのに、食べるのを選んだか。

多分俺が「故郷では1日3食だった」と言ったのを覚えていて、さりげなく合わせているんだろうな。

もしかしたら、しっかりした物だと彼女の負担になるかもしれない。

ケーキとかのお菓子類で軽いお茶にでもするか。

……こんな風に、片方が気を遣うと、もう片方も気を遣う。

うむ、やはり君は向こうの家に住みなさい。


俺の家と同じ色のテーブルセットを出し、同じく白と金の紅茶セットも出した。

テーブル中央のケーキスタンドにお菓子類も5種類ぐらい並べてやる。


「さあ、好きなのを取って食べろ」


「これは……まさに貴族のお茶会ですね」


まあそうかもな。

画像で見た旧時代のイギリスのティータイムを意識した。俺の中でもなんかそんなイメージだ。


「それにしては周りが殺風景で悪いな。ちょっと待ってろよ」


俺の家とこのお茶会セットは輝かんばかりだが、それを取り巻く環境は一面の土剥き出しの地面である。

個人的にはギャップがあって乙な気もするが、女の子の価値観には相応しくないだろう。

俺はアイテムボックスから5種類ぐらいの花の種を消費して、この後畑で使う予定だった耕作スキルを使って蒔いた。


その途端、周りを取り巻く茶色い地面から緑の芽たちが次々と息吹き、一瞬で成長して色とりどりの満開の花々を咲かせる。

あっという間に工事現場から一面の花畑に様変わりだ。暇を持て余した農場王の遊び。


「わ…………」


ニーナが息を零した。

花から彼女に視線を移すと、周りの光景をキョロキョロ窺いながら頬を紅潮させていた。

こうしていると、普段クールな彼女も歳相応の乙女に見える。背景も花だしな。


「…………し、師匠は……おとぎ話の、素敵な魔法使いのようです」


ニーナがそう言ってめちゃくちゃ可愛くはにかむので、その不意打ちに思わずこっちまで顔が熱くなった。


「ま、まあ俺は植物の栽培に関しては自信があるからな」


「ふふっ」


なんか笑われたんだが。つーか机の下で足をブラブラさせるのはやめろ。普段とのギャップで萌え過ぎる。



……こうして終始機嫌の良かった彼女とのお茶会も終わった。

多めに出したので余ると思っていたお菓子も結局残らなかった。

どうやらニーナは甘い物が好きらしい。もう完全に普通の女の子だな。

今日からは弟子兼お隣さんだが……たまにはこのお茶会を開いてやろう。





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