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 それはなぜでしょうか。スポーツ紙の芸能記者は言います。

「同じくゲスト審査員として出演した黒柳徹子さんが、序盤の感想を聞かれると、マイクではなくペンライトを手にしてしまうハプニングがあったんです。放送事故にもなりうるだけに、番組関係者が凍り付いたのは想像に難くありません。しかし、ここで隣に座っていた羽生さんが瞬時にマイクを差し出し、事なきを得ました。徹子さんは黒柳は『全部この方にやっていただいてね』と羽生さんに語りかけると、羽生さんは満面の笑みで返した。これって、なかなかできることじゃないですよ。温かく、微笑ましいやりとりは即座にネットニュースになり、まさに『みんなでシェア』を地で行くことになったわけです」

 前述のテレビ関係者もこう証言します。

「『時の人』だけに、羽生さんはテレビに『抜かれる』シーンも多かったわけですが、多忙なスケジュールにもかかわらず心からそのステージを楽しんでいるのが印象的だった。彼の『陽の力』は絵としても強い。つられるように序盤は緊張気味だったゲスト審査員も顔がほころび、和やかな空気が醸成されていったわけです」

 たかがゲスト審査員、されどゲスト審査員。好アシストには称賛の声が相次いでいます。そして、スポーツ記者はこう結ぶのです。

「聡明な羽生さんのことです。2月26日には史上初の東京ドーム公演を控え、プロデューサーとしての手腕にも注目が集まります。一年のエンタメの総決算を至近距離で目撃しながら、自らのステージにどう還元するか、思いを巡らしていたとしても不思議ではないでしょう」

 2023年は大きな足跡を残しそうな予感が漂う羽生さん。その一挙手一投足に人々の熱視線が注がれそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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