安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪で起訴された山上徹也被告(42)が「弁護人ら以外とは接見に応じない」と奈良西署員に話していることが16日、同署への取材で分かった。
被告は同署に勾留されており、起訴後に接見禁止は付されていない。
同署によると、被告は弁護人と、親族ら被告が指定した人物以外とは接見に応じない意向だという。共同通信記者が被告の起訴後の13日と16日に計2回、署で接見取材を申し込んだが、被告は応じなかった。
起訴状などによると、被告は昨年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で、銃身が二つある手製のパイプ銃で、金属製弾丸を至近距離から2回にわたってそれぞれ数発発射し、安倍氏の左上腕などに命中させ、失血によって殺害したなどとしている。(共同)