USB3.0とeSATA、USB2.0の転送速度について
ここからは転送速度の比較を行っていこうかと思います
まずは使用する機材の紹介 ↓
I-O DATA製 HDCA-UT1.0K
HDDの価格が高沸する中、秋葉原のヤマダ電機で6,480円だったので思わず購入
タイムセール品の最後の一個というシチュエーションに負けました orz
自分の記憶だと確かその日は途中まで合説に行ってたと思ったんですが ...いつの間にか秋葉原に (汗
ちなみにHDCA-UT1.0KBという型番で売られている製品は
HDCA-UT1.0Kの価格改定版でスペックは全く同じとのこと。
また、中のHDDはSAMSUNGのHD103SIのようです
それにしても、もう少しほかの写真なかったんかい自分...
BUFFALO製 RUF3-K4G-BK Amazonにて680円 (右)
パッケージには「2チャネルアクセス 高速60MB/s *READ」と書いてありますが、
はたしてその実力は?!
SONY製 USM4GLX 同じくAmazonにて1,391円 (左) ※USB3.0対応製品ではありません
こちらもパッケージに「読み出し:31MB/s、書き込み:11MB/s」との記載がありますが
実際にはどの程度速度が出るのでしょうか...
Logitec製 LHR-EGEU3F Amazonにて3,618円 ってさっきからAmazonばっかだな自分
USB3.0とeSATAに対応している製品としてはかなり安いんじゃないかと...
ケースはプラでできているので見た目もそれなり、デザインもそこそこ
TVに接続して使うこともできるそうなので買って損はないかと思います
損しても責任とれないですけどね、ええ
今回、LHR-EGEU3Fの中にはSeagate製 ST3320820ASを入れて計測を行います。
本当はこのほかにSAMSUNG製 HD642JJを入れた場合も
計測を行う予定だったのですが、ケースとの相性が悪いらしく
動作が安定しなかったため、HD642JJでは行いませんでした。
さてお次は計測方法(条件)です。
条件は以下の通りで、できる限り条件をそろえるようにしました
- PCは自分がメインで使用しているSONY製 VPCF11AHJを使用する。
- PCには標準装備のアダプターを使用して電源を供給する。
- 計測対象であるUSB機器及びLPM-USB3以外の機器はSDカードも含め、すべて取り外す。
- ウィルスソフト等常駐ソフトは可能な限り停止させる。
- PCは事前にクリーンアップを行ってある。
- CPUの設定 (バッテリー管理) は高パフォーマンスに設定。
- 計測中は一切のPC操作を行わない。
- PCは計測の都度再起動し、動作が安定した後に計測ソフトを起動する。
- USB機器は事前にWindows標準のフォーマッタを用いてフォーマットを行う、
その際ファイルシステムはそれぞれの既定値に設定する。 - 計測にはターボUSB等のソフトは一切使用しない。
上記に加え、今回USB3.0の接続にはHDCA-UT1.0K付属のUSBケーブルを用い
eSATAで接続する際にはELECOM製 CFD-ESA15BKを用いる。
また計測にはCrystalDiskMark ver.3.0.1を使用し、
その設定がすべてデフォルトの状態で行う。
って、なんだか実験のレポートみたいになってますが、
仮にも理系人間ですし、まぁ良しとしましょう(笑
っで、結果はこちら↓ (クリックで拡大できます)
PC本体の | PC本体の USB2.0/eSATA共通端子を使用 (USB2.0接続) | LPM-USB3経由 | LPM-USB3経由 (USB2.0接続) | |
BUFFALO | ||||
Sony USM4GLX | 測定せず | 測定不可 | ||
I-O DATA HDCA-UT1.0K | 測定せず |
LPM-USB3経由 (USB3.0接続) | eSATAにて接続 | |
Seagate ST3320820AS |
ここでいくつか説明をば
上の表のUSB2.0端子とUSB2.0/eSATA共通端子についてですが、
おなじUSB2.0接続をした場合に違いが出るかを知りたかったため計測を行ってみました。
結果は見ての通り、共通になっているかどうかの違いのみで、速度に違いは見られませんでした。
面白いのはPC本体のUSB2.0端子とLPM-USB3をUSB2.0として使用した場合の比較です
接続機器によって違いはありますが、どれもLPM-USB3を経由した場合のほうが
転送速度が上という結果になりました!
っといってもわずかな違いなので、体感できるかどうかはわかりませんが...(汗
ちなみにRUF3-K4GをLPM-USB3でUSB2.0接続をする際には
こちらの延長ケーブルを使用しました。
ケーブルによる影響云々を言われてしまうかなと思ったのですが、
結果としてLPM-USB3経由のほうが良い値が出たため
LPM-USB3およびExpressCardの評価自体には影響しないとみています。
I-O DATA HDCA-UT1.0Kの場合は接続手順をうまくやると
HDCA-UT1.0K自体がUSB2.0で接続されていると誤認識してくれることが分かったので
それを利用しました。
製品としては問題がある気もしますが、今回の場合には条件を変えずに
計測できるという観点から良しとしてあげましょう (笑
USB2.0とUSB3.0の速度差は、
今回の結果だけを見た場合で概ね3倍といったところでしょうか。 (HDCA-UT1.0Kの結果を参照
しかし、今回使用したHDDはどれもSATA II 規格のもので
USB3.0の理論値である5Gb/sに対して、3Gb/sと下回っているため
これがボトルネックとなった可能性もあります。
これについてはHDD価格が落ち着いてきたころに再度検証したいと思います。
BUFFALOのRUF3-K4Gはメーカーが提示していた値が出ているので
機器の持っている能力を引き出せているとみてよさそうです。
ただ書き込み速度のほうはさっぱり変化せず、さすが680円 といったところ
メーカーの姿勢についても少々見直したほうがいいかもしれませんね (笑
残念なのはSONYも同じ...
Readの値は良しとして、問題はWrite
少々古いとはいえ、今なおRUF3-K4Gの倍近い値段するわけですから
もう少し頑張ってくれてもいいんじゃないかと...
USB2.0使用時のRUF3-K4Gよりも若干優秀なのはせめてもの救い(笑
USB3.0とeSATAの比較は、事前の調査通り
やはりeSATAのほうがUSB3.0よりも速いようです
HDD自体が古いため、速度自体はそこまで目立った速さはありませんが、
どの書き込み方法を見てもUSB3.0がeSATAを上回ることはありませんでした。
しかしこれについても、先ほどのHDCA-UT1.0Kの書き込み速度上限と同じく
SATA II 規格が影響している場合があるため、
この結果だけを見て、全てがそうだという結論を出すわけにいかず
HDDの価格が落ち着いた頃にSATA III 規格のHDDを使用して
再度検証する必要がありそうです。
以上全体を見て、 ExpressCardを使用したUSB3.0化は
それなりによかったかなと思います。
たしかに転送速度という観点でいくと、少々残念なのですが、
供給電力がUSB2.0よりも大きいため、iPad等の機器を充電するにもいいですし
USB2.0との互換のおかげでUSBのポートが一つ増えるという点もメリットかな...
ただ、コストとしては高くつきますがw
そんなわけでUSB3.0化およびUSB3.0とeSATAの速度比較はこれにて終了!
皆さん良いお年を!
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2011/12/17 USB3.0化計画
2011/12/28 【続】USB3.0化計画
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