籠池被告夫妻、実刑確定へ 最高裁、森友補助金詐取
2023.1.12
最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は国や大阪府、大阪市から補助金計約1億7千万円を詐取したとして、詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」の理事長籠池泰典(本名・康博)被告(69)と妻諄子(本名・真美)被告(66)の上告を棄却する決定をした。10日付。泰典被告を懲役5年、諄子被告を懲役2年6月とした二審大阪高裁の実刑判決が確定する。
二審判決によると、両被告は共謀し、2016~17年、大阪府豊中市の国有地で開校予定だった小学校建設を巡り、国の補助金約5600万円を詐取。12~17年には運営する幼稚園の教職員数などを偽り、府と市の補助金計約1億2千万円をだまし取った。
森友学園を巡っては17年2月、小学校新設のために取得した国有地が8億円余り値引きされていた問題が表面化。両被告は17年7月、大阪地検特捜部に逮捕され「口封じの国策捜査」との批判を展開した。