アフターコロナの日常に寄り添うような、新しいスタイルの長屋が完成しました。住むことの周辺にあるちょっとした願いを叶えられる場として、4区画それぞれに個性あふれる活用を楽しんでもらえそうです。
住居といえば1階部分は 隠す/閉じる が定番ですが、この家は違います。ギザギザと波を打つように並ぶ連棟式の4区画は、路面に向かってショップのようにオープンで、何か活動し発信したくなる外観です。
1階はグレーベースの落ち着いた空間に、木造の力強い柱と梁が映え、あとはトイレを設置しただけと、潔いほどの何もなさ。ギャラリーのような雰囲気もあって、階段の造形がオブジェのように際立ちます。
ここ数年で家にいる時間が増え、働き方も変わり、住むと働くの間、公と私の間、オンとオフの間に様々なシーンが生まれ、プライベートと地続きの場では叶えられないことも沢山見えた気がします。地域や人との繋がりの大切さに、改めて気付いた人も多いんじゃないでしょうか。
この家では、どっぷりプライベートな空間は2階にまとめ、1階はあえて家っぽさのない空間を目指しました。生活感から切り離された場があれば、地域や人に対して抵抗なく開いていくことができるし、在宅しながら趣味や仕事や小商いを心おきなく楽しむことができるはず。
使い方の詳細はオーナーと直接相談してもらいますが、積極的に家開きをしたり、街並みに参加したり、路地や路面をうまく活用したい人に入居してもらえたら、というのが企画したオーナーの思い。どんな人が現れるのか、ワクワクするような出会いを待っているそうです。
個人の仕事場や作業場はもちろん、本で埋め尽くした部屋を週末には図書室として開放してみたり、1階を温室に見立ててもりもりの植物で内にも外にも癒しを与えてもらったり、趣味の創作で作品を展示しながら、ときどきは生徒を募って教室を開いてみるのもいいですね。
2階は天井が高く開放感はありますが、必要機能をぎゅっと詰め込み、寝室などの仕切りがないコンパクトなワンルームです。階段がわりと急なので小さなお子さんには厳しいですし、広さ的にも2人暮らしまでが妥当でしょうか。バルコニーと駐車場はないのでご注意を。
駅からの通り道にある六角橋商店街は、バラックが集まる戦後の闇市から発展し、周辺含め約170店が軒を連ねているそうで、撮影のセットかっていう雰囲気の愛すべき場所。なんとも言えないごった煮感がたまらなく、寄り道が楽しい通りになっています。家の周辺にも気の利いた個人店があったりと、暮らしやすさはイメージできそうです。
A(42.44㎡) 賃料:136,000円+管理費:3,000円=合計:139,000円 B(45.59㎡) 賃料:140,000円+管理費:3,000円=合計:143,000円 C(45.75㎡) 賃料:140,000円+管理費:3,000円=合計:143,000円 D(48.74㎡) 賃料:142,000円+管理費:3,000円=合計:145,000円
※ペット飼育不可 ※保証会社利用必須 ※定期借家契約2年間(再契約相談可)
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