腕っ節の強さを競い合う腕相撲。
力の強い者が勝つと思われがちですが、実はさまざまなテクニックがあって、力が弱くても勝てる可能性はあるのです。
今回は、腕相撲で勝つためのコツをご紹介します。
【腕相撲】のテクニック 勝つための姿勢
腕相撲は腕の力だけではなく、実は全身を使うスポーツです。
さらに、自分が最大限に力を発揮するとともに、いかに相手に力を発揮させないかを競うスポーツ。
そのためには手を組んだときの姿勢がとても重要です。
スタートの合図の前に勝負は始まっているという気持ちで、少しでも有利な姿勢になるようにしてください。
コツ①台に体をくっつける
まずは、踏ん張りやすい体勢を作ります。
コツは台に体を密着させること。
そのために片足を台の内側に入れ、腰やお腹を台にくっつけます。
右腕で勝負する場合は、右足が前です。
台が頑丈な場合は、台の脚に右足を押し付けて踏ん張るというテクニックもあります。
コツ②ひじ・肩の位置に気をつける
ひじを体よりも外側に置く人がいますが、これでは力が入りません。
ひじの位置は体の中心。
その正面に手を構え、手と両肩が正三角形を作るイメージです。
この形にすることで、攻めるときも守るときも、全身を使って戦うことができます。
また肩の高さにも注意が必要です。手を組んだときに肩の位置が手よりも低くなると、全身を使った攻撃ができなくなります。
理想は手と肩の高さが同じになることです。
コツ③相手の親指を押さえる
手を組むときが勝負の要。
適当に組むのではなく、親指が相手より上になることを意識します。
地味ですがこれは重要なコツ。親指を上から押さえられると、力が入れづらくなるのです。
【腕相撲】のテクニック 勝つための力の入れ方
正しい姿勢が決まったら、いよいよ勝負開始!
手首を捻りつつ横に向かって倒すと思いがちですが、勝つための力の入れ方は違います。
コツ④横ではなく斜めに引く
ここまで「全身を使う」という表現をしてきましたが、それは言い換えれば体重を乗せるということ。
といっても、子どもの腕相撲でよく見られるように、腕にぶら下がるような戦い方をすると「反則」と言われてしまいます。
正しい体重の乗せ方は、脇と肘の角度を保ったまま上半身ごと倒すというもの。
一般的な腕相撲では真横に向かって相手の腕を倒そうとしますが、これでは体重を乗せることが難しくなります。
体重を乗せて倒すためには、斜め手前に引きながら倒すのがコツ。
こうすれば相手の腕を伸ばして力を入れにくくすることもできます。
コツ⑤拳を近くで見る
腕相撲で力を発揮するコツは、拳にあごを近づけること。
近いほど腕をガッチリと固定して戦えます。
ただし正式なルールではあまり近づけると反則になってしまうのでほどほどに。
そこまでしなくても、拳を近くで見る意識で、拳と一緒に上半身全体を動かせば、体重の乗った攻撃になるはずです。
【腕相撲】の必勝テクニック トップロール
腕相撲とアームレスリングは微妙なルールの違いがあり、実は似て非なるスポーツ。
しかし素人の腕相撲でもアームレスリングから学べるワザがあります。
その一つが「トップロール」です。
これは日本語では「吊り手」と呼ばれるテクニック。
相手の手の指を吊り上げて伸ばし、力が入らないようにするもので、世界チャンピオンレベルの選手も勝てる技として駆使しています。
コツをつかめば素人の腕相撲では強力な武器となるはずです。
コツ⑦肩を力点にする
トップロールは手前に手を引いて相手の指を伸ばすワザ。
とはいえ、お互い力一杯握っているのに腕の力で指を開くのは簡単なことではありません。
使うのは腕力ではなく、テコの原理です。
ひじが支点で、手は作用点。
そして力を加える力点は肩です。
脇とひじの角度をガッチリと保ったまま肩を下げると、自分の手は手前に引っ張られます。
体重の乗ったこの力はとても大きいため、タイミング良く一気に行えれば、相手の指は簡単に引き伸ばされるはずです。
コツ⑧ひじをおへそに近くする
このワザは、自分の腕が伸びていてはうまく使えません。
テコの力を分散させずに使うコツは、ひじを体の近くにすること。
具体的にはひじをおへそに近くすることで、力が加えやすくなります。
同時に手首を少し返せば、相手は力を入れることがかなり難しくなっているはず。
あとは体重を乗せたまま斜め手前に倒していきます。
【腕相撲】必要な筋肉
腕相撲はテクニック次第でかなり有利になるとはいえ、やはり基本的な筋力は欲しいもの。
最も重要なのは腕、特に前腕の筋肉になります。
しかし腕だけを鍛えれば良いわけではありません。腕相撲が強くなるために鍛えたい筋肉は、以下の部分です。
背筋
腕相撲で全身を使った攻撃をするには、腕をガッチリ固定することが重要。
腕を固めるためには背筋を使います。
特にトップロールのときには背筋でガッチリと腕を固めて引く力があれば有利です。
大胸筋
大胸筋も腕を固める際に大切になります。
特に斜め後方に引く動きの際には大胸筋で腕を固める必要があります。
ローテーターカフ
あまり耳慣れないローテーターカフは「回旋筋腱板」とも呼ばれる筋肉群。
肩甲骨周りにある棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋という4つの筋肉のことです。
この筋肉は、実は親指を倒されない力に関わっています。
親指を倒されると腕相撲ではまず勝てないため、意外なことに肩甲骨周りを鍛えることが重要になるのです。
まとめ
力だけでなくテクニックも必要な腕相撲。
とても奥が深いスポーツですから、興味を持った方は腕相撲やアームレスリングの道場などに通ってみるのもお勧めです。
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