これね
https://togetter.com/li/2045557
ちびまる子ちゃんなんてほぼ見ない人だから、もちろんこの放送も見てないんだけれど、盛大に炎上したみたいだから、描き方が不味かったのは事実なんだろう。
ほぼ見てないとは言え、ちびまる子ちゃん、割と好きではある。
一つは、登場人物のキャラクター分けが明確と言うか、とにかく個性が極端なくらいはっきりしてて、わかりやすくていいところだ。
最近のアニメ(と言ってもアニメはほとんど見ないが)があまり好きではないのは、個性の描き分けが出来ていないように思えること。
特に今回問題になっている「ルッキズム」、要するに見栄えに関して、例えば男子は全員イケメンで女子はほぼ全員美少女ぽく描かれているのは大いに不満だったりする。
そうでないアニメもあるのかもしれないが、多くのアニメがそうしたある種非現実的なものになっていると思う。
なぜそっちが問題にならずに、「ブス」を描くと問題になるのか、考察対象としては興味深い話のようにも思うのだけれど、我が娘を見ていると、ルッキズムは現に存在し、私たちの本能に根深く息づいているものだと思うので、ルッキズム批判はどーも建前的な偽善のようにも感じる。
実際、私自身もルッキズムの海に住んでいるせいか、自分の娘は我が子としてはそりゃ100%可愛いけれど、分類すればブスの部類に入るルックスである。
それが、大学生になったぐらいの頃から、せっせと化粧に精を出し、自分の気に入った衣類を自分で買うようになり、やはり世間の女子と何も変わらないのだなぁと感じることが多くなった。
それが今年晴れて成人式を迎えた。法律が変わったせいか、呼び名は成人式ではなかったそうだが、他の女子と同じように派手な晴れ着で参加したそうである。
当然、その姿を見た親の私は嬉しかったけれども、ちびまる子ちゃんのアニメのように、いわゆる世間的な美人な人と並べられたりしたら、ルッキズム的に差があるだろうことは全く否定できない。
私たち人類社会は、ルッキズムを否定するのは非常に難しいと思う。「視覚」を重要な情報源として生きる人類にとってはそれを否定するのはなかなか無理があると思うからだ。
世間でもてはやされる女優さんたちは「美人」であることを求められるだろうし、テレビの女性アナウンサーだって「美人」さんばかりである。アイドルに至っては言うまでもないほどだ。有名人男性の結婚相手の女性のほとんどは「美人」さんだらけだし、あまりこんなことは言うべきではないかもしれないが、アダルトビデオの世界だと、美人でなければ「マニアック」に分類されてしまう。
ともかく、子供の成長なんてあっという間だなと言うのが親としての実感。田舎の浜辺で、夏の終わりの海を見つめてじーっと立ち尽くす娘の後ろ姿を撮った写真が今もある。
それが三歳。本当にあっという間だ。