広島の人や企業から次のステージに進む極意を学ぶ覇気!安部友裕さんのツイセキのコーナーです。私、安部友裕が行ってきました。覇気!
【安部友裕さん】「ルパンも通れん」
前回、様々な場面を想定して作られたセキュリティーゲートに驚きの連続だった安部さん。
【安部さん】「開かないゲート」
ゲートの製造と開発で国内トップのシェアを誇る広島市の熊平製作所をツイセキ!しています。
【ディレクター】「実はですね。この熊平製作所なんですけれどもカープとも関わりがありまして、こちら見ていただきたいんですけど覚えてますか?あべさん?」
ディレクターに手渡されたのは6年前にマツダスタジアムで行われた試合のワンシーン。
【安部さん・ディレクター】「あ、めちゃくちゃ写っている。これあれやこの中に。ズボッと入ったやつ。ボールが」「実はマツダスタジアムにも広告出してらっしゃる会社なんです」「そうだ、すみませんでした」
この試合、3安打猛打賞だった安部さんが思い出してくれました。
そうなんです。レフトに出されている広告「クマヒラ」は熊平製作所のことでした。
【ディレクター・安部さん】「実はもともとセキュリティーゲートの会社じゃないんです」「えっ?業務転換したってこと?」「見に行きましょう」「もう早速うわー。めちゃくちゃもったいぶるやん」
今回はその熊平製作所の原点を紐解いていきましょう。
覇気!安部友裕のツイセキ
【安部さん】「オーシャンズイレブンでこういう金庫とか出てきてルパンが来てとか。めっちゃルパン来ますよね、ここ。クマヒラ製のですかねルパンは」
ショールームの中にあったのはかつて東京の銀行で使われていた実物の巨大金庫扉!本当にルパンが盗みに来るかはさておき今年で創業125年の熊平製作所のルーツは「金庫」にありました。
【安部さん】「開いていますよねここ。開いていますよねここ。はい前にせり出してきています。見てこの厚さ、うわあ。ほら、この厚さ。すごいうわー」
ゆっくりと動き出した扉の重さはなんと32トン。
「マンモス金庫扉」と呼ばれすべて県内の自社工場で組み立てられています。
【安部さん】「何から言っていいのかちょっとあれなんですけど、まずこの分厚さここだけでどのぐらいあるんですか?厚みが」
【熊平製作所販売促進部・立間輝志さん】「約1メートル」
【安部さん】「ちょっとすごい厚み。これわかるかなこれ?腕見えるかなこれ?腕が短く感じるね。すごい厚み。これ引っ掛かるような感じですか」
【熊平製作所販売促進部・立間輝志さん】「これが中で開くような感じ」
【安部さん】「これは開かん」
では、安部さん「マンモス金庫扉」の裏側をのぞいてみましょう。
【安部さん】「どこの銀行でもちなみにあるんですか?」
【熊平製作所販売促進部・立間輝志さん】「あります」
【安部さん】「知らん世界やな。いいですか。早速入っていきます。失礼します。はあ、見ます見ます映画で。映画で見ます。これ。なんだか悪いことをしているような気分になりますね。カチャッと開けて今から国外に行くというときにカチャカチャ」
そんな「怪盗・安部さん」にせっかくなので、中に閉じ込められたルパンの気持ちも味わってもらいます。
【安部さん】「きたきたきた。これ映像伝わるかな。これめちゃくちゃでかい。2メートルくらいある。めちゃめちゃ怖い。うわー。32トンですから、誰が開ける?みたいな。ルパンもいませんし、安心してこれ預けられますね」
国内のおよそ8割の金融機関が導入しているという熊平製作所の貸金庫。セキュリティーゲートと同じく他の企業の追随を許しません。
【安部さん・立間さん】「32トンを横から支えているんですよね。ここの強さというかそこのバランスのとり方というか開発に相当時間がかかったと思うんですけど」「そういったノウハウとかですね。開発だけじゃなくて現場での職人さんですね。製造のほうの職人の手作業というかそういったところが重要になってきます」
多くの金融機関の貸金庫は口座があれば利用可能ということで、近年は災害発生時に備え大切なものを前もって預ける人も多いと言います。
【ディレクター・安部さん】
「安部さんだったらちなみに何を預けたいですか」「何預けるんだろう。僕の心も盗まれないようにここに保管できたらなとかやめろ。やめろ。全然面白くないやろ」
さて、およそ20年前に進出したセキュリティーゲートの分野でも国内シェアトップの熊平製作所。なぜ、守備範囲を金庫以外に広げたのでしょうか。
【熊平製作所・立間さん】「やはりずっと安全な時代っていうのがずっと続くわけでもないですし、あとはあの情報漏洩とかですね。時代背景的にそちらのほうが重要になってきたっていう面もございます。
【安部さん】「僕も野球やってまして。やっぱり僕が小学校からやってきたやってきたことの常識だったことが、今じゃ常識じゃなかったりすることもありますし。時代に合わせてのこちら側が対応して行くというその考え方、本当に僕もそこに非常に共感してすごく納得というか」
最高ランクの安全性が求められる金庫の開発製造で培ったノウハウがセキュリティーゲート以外の分野にも数多く応用されています。
【安部さん】「すごい幅広いというか、すごい守備範囲というか。菊池涼介ですね」
美術館や博物館で作品を保管するための収蔵庫に、危険な液体を特別なセンサーで見分ける液体検査装置など・・・「もしも」の場合に備え、熊平製作所は私たちの暮らしをあらゆるリスクから守っていました。
【安部さん】「みんな当たり前にそこを通過したり当たり前のようにそれがあったりして特別な感情をそのときは抱かないと思うんですけど。本当に僕らの安全が守られているので、かみしめながら過ごしていきたいと思っています」