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(めぐみ)今 この会社を丸ごと引き受けてくれるとこ探してます。
めぐみさんは悩んだ末 会社を畳むことに決めました。
それから…。
信金の方々が 工場を見に来られます。
何や 落ち着けへんことや思いますけどいつもどおり仕事してください。(一同)はい。
はい。
(尾藤)何で信金が?
(相良)この工場にどんだけの価値があるか視察に来んねがな。はあ…。値踏みですか。(相良)そういうこっちゃ。
♪~
♪「公園の落ち葉が舞って」
♪「飛び方を教えてくれている」
♪「親切にどうも」
♪「僕もそんなふうに」
♪「軽やかでいられたら」
♪「横切った猫に」
♪「不安を打ち明けながら」
♪「ああ 君に会いたくなる」
♪「どんな言葉が 願いが景色が」
♪「君を笑顔に幸せにするだろう」
♪「地図なんかないけど歩いて探して」
♪「君に渡せたらいい」
♪~
(祥子)明日 帰ろうかと思っちょる。
家のこともせんばやし船の仕事もあるけん。
大丈夫ね?
およ。 来てくれてあっがとう。
ざぁまに助かった。
船の仕事 大変じゃなかと?
平気たい。 40年も続ければ休んじょる方が落ち着かんとさ。
浩太さんも 同じことば言っちょった。
母ちゃん。 父ちゃん死んだ時どうして 船ば引き継ごうと思ったと?
一緒になってから ず~っと雄一さんと あん船で 漁に出とったけん。
どうしても売る気になれんかったとさ。
雄一さんとの思い出がざぁまに詰まっちょる。
あん船に乗れば 今も まだ2人で働いちょる気がすっとさ。
(久留美)そっか… 工場なくなんのか…。(舞)うん。
(久留美)おばちゃん 大丈夫?
忙しくしてるけど しんどいと思う。
そやろなぁ…。
もっと お母ちゃんの力になりたかったのに…悔しいわ。
柏木さんにな…。
パイロットになんのが 親孝行や言われた。うん。
けど お母ちゃん置いて私だけ 前に進んでええんやろか…。
え… 待って。
パイロット 諦めるつもり?
諦めて 舞に何ができるん?(貴司)久留美ちゃん。
ごめん 言い方悪いな。
せやけどな 舞には 自分のやりたいこと諦めんといてほしいねん。
私は…。
お母ちゃんを助けたい。
工場なくなんのも嫌や。
今は それしか考えられへん。
ほな そないしたら ええやん。
誰かのために頑張ってる時の舞ちゃん幸せそうやし。
ちょっと… そんな簡単に言うて。
あんな トビウオは 水ん中おってもトビウオや。
どういう意味?
歌人に解説求めんのは やぼやで。
もう嫌やわぁ文豪みたいなこと言いだした。なあ。
ありがとう。
翌朝 貴司君は 祥子さんと一緒に五島へ帰ってゆきました。
あ… お疲れさんです。(山田)お疲れさまです。
お疲れさんです。
(浩太)歩みノートは?岩倉螺子製作所が株式会社IWAKURAになった時からな…。
ねじのアイデアとか これからの夢とか何でも書いてんねん。
(浩太)「昨夜 舞から 初フライトがうまくいったとメールあり。舞が 夢に向かって一歩ずつ進んでいくのが嬉しい」。
舞は パイロット目指して頑張ったらええね。
ごめんな お父ちゃん。
IWAKURAに 投資してください。
(悠人)断る。
何で?
投資家として 判断したからや。
会社続けるんやったら経営者になんのは おふくろやろ。
無理や。
私が そばで支える。
お母ちゃんが社長になるんやったら会社 手伝いたいと思てる。
お前なぁ あんなちっちゃい工場のためにパイロットやめるとか アホなんか?
お兄ちゃんは 工場なくなるんさみしないの?
全然。
工場なくなってしもたらもう二度と取り戻されへんねんで。
それが どないしてん。あとから悔やんでも 遅いんやで。
ケンカしたまま 二度と会われへんようになったんと おんなじで。
お兄ちゃん。はよ帰れ!
俺は 忙しいねん。
もうええわ。
私とお母ちゃんで なんとかする。そら よかった。
俺も それどころちゃうからな。
(ノック)
舞?
舞。
♪~
(浩太)チャレンジも続けます。
ほんで ゆくゆくは 飛行機にうちの部品を載せたい思てます。
(笠巻)飛行機好っきゃな。(笑い声)
おはよう。おはよう。
ベッドで寝な 疲れ取れへんよ。うん ホンマやな。 気ぃ付けるわ。
こんな はよ行くん?うん。
視察 来はる前にちょっと掃除しとこ思て。
お母ちゃん 開いてる。
何やろ…。
(垣内)あっ 奥さん。
(一同)おはようございます。
あら… どないしたん。
社長が残したもんを最高の状態で見せんとあかんよってな。
(藤沢)それが IWAKURAのプライドです!
(宮坂)手ぇ止まってんで!ええ仕事は機械の手入れから始まんねんで!
(一同)はい!
私も手伝います。
♪~
これは?
(土屋)めちゃくちゃストロークが長い転造設備です。
社長が入れてくれはったええ機械なんですよ。
立派なもんですな。はい。
(支店長)活気がありますね。
(大西)皆さん 誇りを持って働いてはります。
♪~
お父ちゃんが元気やった頃みたいやな。
舞。 お母ちゃん 間違うてた。
え?
会社…。
潰せへん。
続ける。
♪~
うん。
♪~