クラウド、アプリのシステム開発の他、自社サービスもローンチ!IoTやAIなどの話題の技術にも積極投資を
株式会社オフィス狛は、クラウドを利用したWebシステム開発のほか、アプリ(iOS、Android)開発、システムコンサルティングを手がける会社だ。Webフォームを利用した顧客管理と取引先情報を一元化することで営業支援を行うWebシステム「CRM・SFA顧客管理システム」や、GPSやiBeaconを利用した「ナビゲーションアプリ」、IoT機器と連携する「防犯アプリ」などを作成している。顧客は、公的機関や小売業などさまざまな業種に渡っている。
代表取締役小松健二氏は、文房具小売店で経理や営業を経験した後、SIerに3年勤務し、その後フリーランスプログラマーとして8年活躍した人物。フリーランスとして多数案件を受注していたものの、インフラから保守・運用まで一気通貫で案件を担当したいという思いから当社を設立した。その背景には、多重下請が常態化しているIT業界の構造に対する“息苦しさ”があった。小松氏は、会社設立の思いをこう語る。
「SIerの場合、エンジニアはクライアント先に派遣され、常駐して仕事をするのが一般的。こうした現場では、多重下請け構造のなか、黙々と手を動かす無個性なエンジニアが依然として求められています。しかし、エンジニアは本来クリエイティブなもの。開発の一部分に関わるのではなく、上流工程から全体を把握できる人材を増やすべきです」
こうした思いもあり、当社では、クライアントに常駐する案件は存在しない。基本的に、当社の名刺を持って仕事ができる案件のみを受注するよう心がけている。多重下請け構造へのアンチテーゼが当社設立のきっかけのひとつで、多くのエンジニアが「日本のIT業界はおかしい」と感じ、そのうねりのなかで「業界構造が変化する可能性を模索するのも自分の務め」と小松氏は語る。現在は、小松氏が長年築いたフリーランス時代の信頼のほか、ホームページ経由でも受注を得ている。
「近年は、IoTやAIなど話題のソリューションも提供しています。クライアントは、ベンチャー企業から公的機関までさまざま。システム開発のスピードもクライアントによって大きく異なるため、対応力も不可欠です」(小松氏)
IoTやAIなどの話題の技術は、クライアントとともにトライアンドエラーを繰り返しながら、独自で研究を重ねながら徐々に身に付けていく。
「こういった技術の場合は、コストが嵩み、持ち出しになることも度々あります。しかし、未来のための投資として考えています。小さな会社だからこそ、常に新しい技術にキャッチアップする探求心やチャレンジ精神が必要なんです」(小松氏)