ハースストーン衰退の理由は明確にはないだろうが

TCGゲーム「ハースストーン」が衰退している。売上も、全盛期の半分くらいに落ち込んでいる模様(2019年12月現在)。

私はこのゲームを始めて2年ほど経つが、当初の熱は確かにない。

しかし、別にハースストーンが悪いわけでは無いと私は思う。

1.ハースストーンのライバルが増えた

ドラクエライバルズだとか、シャドウバースだとか、グウェントだとか、近々ではオートチェスなど、デジタルカードゲーム分野が随分と隆盛を極めている。

ハースストーンのローンチは2014年だが、純粋にライバルが随分増えたのだ。最初はほぼ寡占状態でも、競合相手が増えればその分売り上げは減少する。

ハースストーン自体は変わってなくても、である。

2.プレイヤーがハースストーンに飽きた

どんなに面白いゲームでも映画でも小説でも、人は必ず飽きる。単純に、プレイヤーがハースストーンに飽きてしまったことが、”衰退”の原因として最も大きいと思っている。

ゲームのパターンには限りがある。ハースストーンも、プレイヤーを飽きさせないように「クエスト」だとか「クトゥーン」だとか「ヒーロー」だとか、新システムを新拡張・新パックごとに用意して、楽しませようと努力しているのは分かる。

だがハースストーンの基幹システムは同じで、マナは1ターン毎に増えていくし、デッキ切れを起こせばファティーグダメージが入る。

ハースストーンの衰退に関して、過去のOP(オーバーパワー)カードの存在を挙げ、それらによって人が離れていったと推測している人をたまに見るが、そんなに影響はないだろう。

単純に皆が飽きたのだ。

3.既存プレイヤーが強すぎる(有利すぎる)

ハースストーンだけの問題ではないので、ハースストーン衰退の理由として取り出せるかとうか分からないが、新規プレイヤーに比べて、既存プレイヤーが有利すぎる状況にある。

ハースストーンで勝つためには、パックを買う必要があるが、新しく始めた人が勝負に勝つには、最低でも2万円程度はつぎ込む必要がある。

そして2万円つぎ込んだところで、まともに組めるデッキは2つか3つである。つまらないだろう。それこそ飽きる。

10万円も課金すれば、バラエティに富んだデッキを色々と組めるだろうが、新規プレイヤーでそこまで資金を投入する人は多くない。

無課金プレイヤーと、新規プレイヤーに厳しい環境が、衰退の一端を担っているのは確かにあるだろう。

また、プレイングにしたって、それまで何年もハースストーンをしている人と、昨日からハースストーンを始めた人間がマッチングしてしまうのも問題だと思う。

限られた資金とカードで戦おうとしている者たちに、4万円は注ぎ込まないと組めないようなデッキで挑みボコボコにするのは、あまり健全ではない。

解決策は分からない

「ハースストーンとその運営会社のブリザードは、どうすれば良いのか?」と問われても、正直分からない。

私が思うに、衰退とは避けられないシチュエーションであり、フォーカスすべきは「衰退の被害を緩やかにすること」であり、衰退を止めることではない。

ここを取り違えてしまうと、新規プレイヤーに特典で100パック上げますみたいな、既存プレイヤーが怒りで離脱するようなキャンペーンが打たれてしまうような気がする。

私がいつまでハースストーンを続けるのかは分からないが、よほどひどい状況にならない限りは(デュエマのボルバルザーク時代のような)、ずっと続けていくだろう。

一人のプレイヤーにとって、ゲームシーンが衰退しようとあまり関係はない。色んなタイプのデッキが見れれば、それでいいと思う。

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桜田真助
  • 桜田真助
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    平成大阪生まれ。Webライターとして活動中。仕事の依頼等はTwitterにお願いします。プロフィール画像は友人(@leilamarinacb)から頂きました。

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