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お知らせ

キリンのひまわりの死亡原因について

 

キリンのひまわりが4月12日(火)に死亡した件について、4月13日(水)に解剖を実施しました。その結果、特段の基礎疾患は見つからず輸送箱内において体勢を変えようとして転倒し、その後、首を戻せなかったことによる呼吸不全及び循環器不全により死亡したものと考えます。

 

●解剖結果について
4月13日(水)に外部有識者立ち合いのもと解剖を実施した。その結果、舎内で暴れた形跡がなかったことから、輸送檻内で体勢を変えようとしたがうまくいかず転倒し、首を折り曲げた体勢を戻せなかったことによる、呼吸不全及び循環器不全による死亡と考えられる。

 

●補足
懸念されている熱中症に関しては、今回の解剖結果では可能性は低いと考えられるが、現在、病理検査を依頼しているので結果が分かり次第公表する。

 

●輸送檻
輸送檻は内張が板で加工されており外部の熱を遮断、通風口により空気の流れを維持できる構造となっている。輸送檻の大きさは道路交通法の高さ制限に抵触しないもので、搬送時のキリンの体勢は四肢を伸ばした状態で首を前方に伸ばした姿勢で輸送されるのが理想的だとされるが、今回の搬送時の体勢もその状態であったことから「ひまわり」の体格に的確なものだったと考えられる。

 

●キリン「ひまわり」メス、1歳8ヶ月の輸送までの経緯
2020年7月19日神戸市立王子動物園にて、父「ヒメイチ」(オス、8歳、姫路セントラルパーク帰属)と母「マリン」(メス、5歳、神戸市帰属)の間に生まれ、姫路セントラルパークの帰属となった後、岩手サファリパークの帰属となり今回の移動となった。

 

今回の輸送にあたり細心の注意をはらい進めたところでしたが、このような結果となってしまい、多くの皆様に悲しい思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます。また、搬出作業において惜しみないご尽力、ご助力くださった神戸市立王子動物園の皆様には感謝を申し上げます。

 

そして何より、ひまわりの冥福を心からお祈り申し上げます。

 

今回の事案を教訓として今後の動物の安全な輸送作業にいかしていけるよう、他の動物園とも連携協力をして取り組んでまいります。

 

 

 

岩手サファリパーク
2022.04.15

掲載日:2022/04/15

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