【土地家屋調査士】勉強法・ノウハウ

【土地家屋調査士試験】口述試験の質問内容(過去問)と解答例

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土地家屋調査士試験では,筆記試験に合格後,口述試験に合格しなければなりません。

中山祐介講師が、口述試験の流れと,実際の試験の再現,そして解答例をご紹介していきます。

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中山講師・中里講師による口述試験の再現動画!

土地家屋調査士の口述試験がどのようにおこなわれるのか、実際の流れや、質問内容がイメージできる再現動画です。

ぜひ、最初にご視聴ください。

土地家屋調査士の口述試験の流れ


口述試験では,ほぼ不合格者が出ないとされていますが,どのような試験なのか分からないと不安ですよね。

ここでは実際に,口述試験の再現をみてみましょう。

服装については,別に決まりはありませんが,常識の範囲内の恰好(スーツ・ネクタイ)でいきましょう。

口述試験の順番は,受験票順ではなく,当日ひくクジによって決まります。

自分の順番がきたら,試験室に向かいます。

「どうぞ」と中から声かかるのでノックして「失礼いたします。」と一声かけて入室します。
「どうぞ」と言われたら椅子に座ってください。

口述試験の問題(質問)と模範解答

会場によって異なりますが,通常,試験官は2名います。

では,実際の口述試験を再現した試験問題をやってみましょう。

模範回答も載せておきます。


「まずは,受験番号,氏名,生年月日を言ってください。」

受験番号〇〇番,乙山次郎,昭和〇年〇月〇日生まれです。

「はじめに,不動産登記法についてお聞きます。土地の分筆の登記の申請人は誰になりますか?」

土地の表題部所有者または所有権登記名義人が申請人となります。

また,表題部所有者または所有権の登記名義人について相続その他の一般承継があったときは,相続人その他の一般承継人も申請人となることができます。

「他に申請人となる者はいませんか?」

登記請求権を保全する必要があるときは,所有者に代位して申請することができます。

「土地の分筆の登記に申請義務はありますか?」

ありません。

「なぜ申請義務がないのですか?」

原則として土地の分筆登記は,形成的登記であり,土地所有者の意思に委ねるべきだからです。

「次に,建物に関する登記についてお聞きします。建物として登記の対象となる認定基準を答えてください。」

建物として認定するためには,屋根及び周壁等によって外気を分断しうる構造を有し,土地に定着したものであって,その目的とする用途に供し得る状態にあるものでなければなりません。

「建物の階数や床面積に算入される部分の要件はなんですか?」

建物の各階ごとに壁その他の区画の中心線で囲まれた部分です。ただし,天井の高さ1.5メートル未満の地階および屋階などは算入されません。

各階ごとに,壁その他の区画の中心線で囲まれた部分であって,天井の高さが1.5メートル以上の部分です。

また,その建物が区分建物である場合は,壁その他の区画の内側線で囲まれた部分であって,天井の高さが1.5メートル以上の部分です。

「次に,土地家屋調査士法についてお聞きます。調査士法の目的はなんですか?」

調査士法は,土地家屋調査士の制度を定め,その業務の適正を図ることにより,不動産の表示に関する登記手続の円滑な実施に資し,もって不動産に係る国民の権利の明確化に寄与することを目的とします(調査士法1条)。

「調査士の職責はなんですか?」

調査士は,常に品位を保持し,業務に関する法令及び実務に精通して,公正かつ誠実にその業務を行わなければなりません(調査士法2条)。

「試験官調査士が虚偽の測量により作成した地積測量図を添付して登記した場合,どのような処分を受けますか?」

懲戒処分を受けます。

「懲戒処分には,どのような処分がありますか?」

業務の禁止,2年以内の業務の停止,戒告の処分があります。

戒告,2年以内の業務の停止,業務の禁止があり,調査士法人の場合は,戒告,2年以内の業務の全部又は一部の停止,解散があります。

「調査士が業務の禁止の処分を受けると,どのようになりますか?」

調査士会連合会に備える名簿の登録が取り消され,その処分の日から三年を経過しない者は欠格事由に該当し,調査士となる資格を有しません。

「最後に,あなたはどのような調査士になりたいですか?」

(ここは,自分の理想を語りましょう。簡潔に。)

以上で終わります。お疲れ様でした。

口述試験4つのポイント

いかがでしたでしょうか?
最後に、重要なポイントをいくつか挙げておきます。

1.落とそうとはしてこない

不合格にしてやろう,という嫌な感じは受けません。圧迫感もありません。

むしろ,答えに詰まっていると,助け舟を出してくれることもあります。

2.余計なことは答えない

知識をアピールする場ではありません。

質問に対してなるべくポイントで答えるようにします。

想定していた答えに満たない場合,試験官から追加で質問がされます。

3.品位をもつ

調査士法2条を体現するよう,受け答えには品位をもつよう意識します。

4.意外に長い

試験時間は15分程です。
その間に15個ぐらい質問されると思ってください。



それでは,調査士法1条・2条などの口述試験で頻出の条文を押さえつつ,今までの学習で得た知識を言葉にする練習をしてみてください。

関連コラム:土地家屋調査士試験「記述式」の勉強法と理想的な学習時間の配分

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この記事の著者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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