あけましておめでとうございます!
刑法改正市民プロジェクト 事務局です。
2023年は刑法性犯罪改正の動きの中で大きな意味を持つ年になるのではないかと考えています。
そこで、2022年の動きをご報告して、2023年へ向かっていきたいと思います。
【1月】
1月17日19時より
オンラインイベント「人は、なぜNoと言えないのかーどうなる刑法改正ー」を開催・配信
「嫌なら拒否するはず」「拒否できるのが当たり前」という、声は大きいですが、「そもそも、Noと言えることは当たり前のことなのか」話しあいました。
【2月】
法務省へ「被害実態に即した性的姿態の撮影に関する改正及び撮影罪新設を求める要望書」を提出しました。
【4月】
プロジェクトに参加しているNPO法人ぱっぷすとヒューマンライツ・ナウが中心にになって成人になった18、19歳を出演強要被害から守る「未成年取消権」に代わるような立法に向けたに働きかけを行いました。
その動きを受けて、刑法改正市民プロジェクトが市民団体として意見交換をさせていただいている自民ワンツー議連が「アダルトビデオ」出演強要問題について取り上げる集まりを開催しました。
▼4月6日ワンツー議連開催
▼4月13日ワンツー議連総会が開催されました
司法面接の現状と課題についてご講演をいただき共有する場となりました。
(社福)カリヨン子どもセンターの木田秋津先生から詳しい御報告があり、
①多機関連携チームの法制度化
②子どもに優しい施設「子ども権利擁護センター」創設
③専門面接官の訓練強化・資格化など、重要な課題
特に、①多機関連携チームの法制度化をしていくで司法面接で得られた情報が起訴につながらなくても児童相談所、医療・福祉につながり子どもの次のステップにつながることが重要であることが強調されました。
法制審議会でも司法面接の整備について議論されており、大変重要な論点となりました。
■デジタル性暴力と刑法改正 オンラインイベント開催
MCに、たかまつななさんを迎えて、デジタル性暴力と刑法改正について法制審議会の議論を確認してデジタル社会に必要な法改正について話しあいました
【5月】
NoMoreDVプロジェクト
殴る蹴るだけがDVじゃない・DV防止法を改正して被害者の保護を拡充して下さい! の署名についてご紹介
【6月】
法務省へ性暴力ワンストップセンターや民間の相談窓口など5つの団体で、非常に多く受けている例や要素を列挙し議論をお願いする要望書を提出しました
▼AV出演被害防止・救済法案
会期末の前日である6月14日に成立しました。
様々な立場のみなさまが、様々な意見を鋭く戦わせる中でしたが「助けを求める被害者を救済していく」という目的に向かって、法案を練り上げ、成立までこぎつけることができました。
この問題に深くコミットして、心身を削りながら戦い続けてきたぱっぷす様、ヒューマンライツナウ様には、戦うための手段がやっと実現できたので、感慨深いです。
●ヒューマンライツ・ナウ:成立後の記者会見の様子
【8月】
■新しい刑法で裁けますか?公開開始
【9月】
■新しい刑法で裁けますか-性交同意年齢の引き上げ- 公開開始
【10月】
■みなさまから寄せていただいた体験や声をまとめ要望書として提出
◆2022年10月13日:性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(ワンツー議連)が開催されました
以下の議題について意見交換がおこなわれ、そのなかで「性犯罪における刑法改正を求めます」の署名が手渡されました。
・陸上自衛隊におけるセクハラ事案
・法制審議会における検討状況
◆2022年10月20日:性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(ワンツー議連)が開催されました。AV出演被害防止・救済法の施行状況のヒアリングが行われました。
◆2022年10月24日 緊急記者会見
試案に対する声明を発表するため緊急記者会見を行いました
弁護士ドットコムの記事より
性犯罪の刑法改正、試案に市民団体が反対声明発表「非常に不十分であいまいだ」 - 弁護士ドットコム (bengo4.com)
【12月】
ここが疑問!!刑法改正試案 公開開始①なぜ不同意性交ではない?拒絶実現困難って?
この試案で、「イヤ」と言っただけで罪に問えますか?
②16歳未満の児童の「対処能力」要件がなぜ必要なの?
結局、16歳未満を守ることにならないのでは?
③公訴時効の見直し 試案は「5年延ばす」
30代はカバーできず、実態にあっていません!
④公訴時効の見直し 試案は「5年延ばす」
「5年」の根拠、杜撰すぎませんか?
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2023年は、刑法性犯罪改正について重要な年になると思われます。
引き続き、被害実態にあうような刑法になるよう取り組んでいきます。