革命前夜
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実家に帰って肉を食している。
母が和牛を2キロも買ってきたのですき焼きだ。すき焼きは良い。
先日、牢獄のようなあの部屋に同級生が6人泊まった。
6人ものいい歳した男達が、菓子の袋やら、空き缶の転がる部屋にてすし詰め状態で転がっている様は、正しく地獄絵図だ。豚小屋だ。
これを訓戒として絵巻物にでもして後の世まで語り継ぐべきだ。
それほどの惨状であった。
しかし、こうして年末に集まってくれる友人の存在というのはつくづく貴重なものだと思う。
今年はピルグリムに始まり、舞台刀剣乱舞、青空、GOZEN、サンリオ男子、極上文學と、数々の貴重な出会いの機会を得た。
役と出会い、尊敬し得る共演者、スタッフの方々と出会い、劇場へ足を運んでくれた他でもないあなたと出会った。
数々の出会いに触れたことで、自身が思いの外、淡白な人間ではないということを知り、それはこれまで生きてきた中で醸造された腐りかけの自己評価を「発酵」と捉えられる程の一助となった。
己の人間形成における革命とでもいうべき、言わばウメツの夜明けといったところだ。
しかし、夜明けというと最早別人と化すかのようで恐ろしい気が俄かにしてきたので、夜明け前ぐらいが丁度良い。
もしかすれば、この後訪れるかもしれない希望的展開に向かって、薄ぼんやりとした視界の中で手を伸ばし続けるくらいで丁度良い。
兎にも角にも、来る年もきっと何かを求めて止まぬ僕と、あなたも気の向くまま、願わくば飽きるまで一緒に走って欲しい。
僕はあなたが飽くことのないよう、常に手を引くことを努力するので。
互いにより濃密に生きて、より確かな、本当のものを見つけに、2020年いきましょう。
2019年、ありがとうございました。