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都道府県「公務員の退職金」ランキング…平均2,000万円超え続出に「中小企業勤務の会社員」思わず嫉妬

幻冬舎ゴールドオンライン / 2022年12月31日 19時30分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』が発表され、最新の地方公務員の給与事情が明らかになりました。今回は都道府県ごとの退職金事情をみていきます。

都道府県別「公務員の平均定年退職金」ランキング…1位は2,384.3万円

総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』によると、47都道府県で平均退職金が最も高いのは「栃木県」で1,920.5万円。続く「三重県」は1,892.0万円。「徳島県」「山口県」「鳥取県」と続きます。一方で最も平均退職金が安いのが「沖縄県」で575.8万円。続く「福井県」は920.2万円。「熊本県」「愛知県」「千葉県」と続きます(関連記事:『都道府県「公務員の定年退職金」ランキング…<2022年・一般行政職>』)。

また退職金といえば、定年まで勤め上げて手にする定年退職金。60歳定年退職者に限定した平均退職金をみていくと、最も高いのは「静岡県」で2,384.3万円。続く「愛知県」は2,313.8万円。「東京都」「沖縄県」「山梨県」と続きます。一方、公務員の定年退職金が最も安いのは「佐賀県」で1,934.5万円。続く「福井県」が2,030.8万円。「富山県」「北海道」「京都府」と続きます。都道府県の公務員であれば、ほぼ、定年退職金は2,000万円程度を見込めるようです。

【都道府県「公務員の定年退職金」ランキング…上位5、下位5】

1位「静岡県」23,843,000 円

2位「愛知県」23,138,000 円

3位「東京都」23,120,000 円

4位「沖縄県」22,811,000 円

5位「山梨県」22,743,000 円

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43位「京都府」20,640,000 円

44位「北海道」20,598,000 円

45位「富山県」20,588,000 円

46位「福井県」20,308,000 円

47位「佐賀県」19,345,000 円

出所:総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』より

さらに政令指定都市を除く、全国の1,723の市区町村についてみていくと、定年退職金の平均額が最も高いのが「東京都国立市」で2,954.4万円。続く「埼玉県加須市」は2,462.1万円。「神奈川県開成町」「北海道長沼町」「大分県大分市」と続きます。

一方、最も定年退職金の平均額が低いのは、「福島県南会津市町」で203.7万円。続く「南阿曽村」が389.0万円。「愛知県東浦町」「長野県飯綱町」「北海道豊浦町」と続きます。

【市区町村「公務員の定年退職金」ランキング…上位10】

1位「東京都国立市」29,544,000円

2位「埼玉県加須市」24,621,000円

3位「神奈川県開成町」24,559,000円

4位「北海道長沼町」24,390,000円

5位「大分県大分市」24,327,000円

6位「千葉県袖ケ浦市」24,242,000円

7位「埼玉県蓮田市」23,967,000円

8位「千葉県東庄町」23,888,000円

9位「静岡県小山町」23,875,000円

10位「埼玉県熊谷市」23,851,000円

出所:総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』より

60歳定年の状況は人それぞれ。高校や大学を卒業してから、その町の公務員一筋という人がいれば、50代で公務員となり定年を迎えた、という人もいるでしょう。母数が少なければ数値は大きく変わるので、一概に公務員の給与が高い/安いとはいえないかもしれません。

一方、中小企業勤務の会社員の定年退職金は…

60歳定年で地方公務員が手にする退職金。勤続年数等や階級などでその額は変わりますが、学校卒業後、公務員一筋で定年を迎えたなら、2,000万円は手にできそうです。一方、民間企業をみていくとどうでしょうか。最近は退職金のない企業も増え、その分、自分で運用するように……という流れも。

東京都産業労働局『中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)』をみていくと、「退職金制度」があるのは、71.5%。そのうち「退職一時金のみ」が72.5%、「退職一時金と退職金の併用」が22.7%、「退職金のみ」が4.8%。中小企業で働く会社員の3割は退職金制度がないなか働き、定年を迎えても1円ももらうことができません。

また同調査ではモデル退職金も示されていて、大卒の定年退職金は1,091.8万円。月収(所定内給与)の22.8ヵ月分が支払われる計算です。また高卒なら 994.0万円。月収の23.2ヵ月分が支払われる計算です。

一方、東京都の公務員の平均定年退職金は2,312.0万円。一概に比べることはできませんが、公務員と中小企業の会社員、定年時に手にする退職金には2倍近くの差があるようです。

公務員と会社員。それぞれに長所と短所があり、どちらに魅力を感じるかは人それぞれ。勤める会社によって事情は異なりますが、一般的に会社員よりも公務員のほうが福利厚生の面では優れている一方で、給与は会社員のほうが天井知らずの部分があります。安定の公務員か、可能性の会社員か……そんな視点で選んだ人も多いことでしょう。

しかし老後生活の基本となる公的年金に淡い期待も寄せることができないなか、定年退職金は最後の砦のようなもの。その額によって、老後の在り方が大きく左右されます。定年、その後が見え始めた人のなかには「あのとき、公務員になるという選択をすれば……」そんな後悔をしている人も多いのではないでしょうか。

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