よしの満開日和 -テレ玉アナウンサー 塩原 桜のブログ-

アナウンサーブログ

2022.11.16

先日の特集ではタクシー会社の取り組みについてお伝えしました。

 

新型コロナの度重なる感染拡大で多くの業種が経営に打撃を受ける中、

さいたま市のタクシー会社が進める、ある事業について取材しました。

https://www.youtube.com/watch?v=N4OIYTQ0IRw

 

 

 

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止や外出自粛、在宅勤務の推進など私たちの生活が大きく変わりました。

外食や通勤などの減少に伴ってタクシーの利用も減り、さいたま市南区のタクシー会社 日栄交通も、危機に直面しました。

 

清水雄一郎 常務取締役によると、売り上げは瞬間的に8割減ほどになったこともあり

会社をたたむことも視野に入れていたということです。

30人近い従業員たちの生活を守るため、祖父の代から50年続く会社を存続させるため、

できることはないかと模索する中で、1人のスタッフから提案がありました。

それが、「キクラゲ」の栽培です。

清水さんは、国内では9割以上が輸入に頼っていることを知った一方で、栄養素の豊富さや栽培方法の相対的な容易さなどが分かり、すぐに、動き始めました。

 

畑違いの「タクシー会社」で、キノコ栽培の経験もなく、当初はキクラゲ栽培の元となる菌床の仕入れ先探しに苦戦したといいます。

しかし、この2年で徐々に数を増やしこの2年で菌床1200個、月に400~600㎏キロの生産ができるようになりました。

現在では、ホームページでの販売や、タクシー営業所での直売のほか、スーパーや学校給食

飲食店など徐々に販路を広げています。

あまり出回らない生キクラゲ。特徴はその食感です。

清水さんが一口食べて感動したという生キクラゲを特別に営業所内でいただきました。

 

 

キクラゲ栽培にはハウスなどを作る初期費用だけでなく水やりの水道代、温度を一定に保つための光熱費などの費用もかかります。

収益を十分に上げるにはまだ時間はかかりますが、清水さんは、国産キクラゲの栽培が会社の救世主になってくれると考えます。

 

タクシーの利用は増えつつあるものの、コロナ禍前にはまだまだ届きません。

新たに始めたこの事業での収益増加を目指し、新たな拠点として選んだのは「空き家」でした。利益の追求だけでなく、社会問題の解決にも目を向けます。

 

 

日栄交通では空き家でのキクラゲ栽培を進めるためクラウドファンディングで改装費用の一部を募っています。

リターンには通販と同じ価格の商品もありますのでキクラゲを食べてみたという人は「キャンプファイヤー日栄交通」で検索してみてください。

 

こちらのキクラゲ、一口食べて感動したのでさっそく支援しました!

お近くの方は営業所で購入することもできますし、インターネット販売もしていますので、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか~!!