レシピ動画 レンコン 先が見通せるおせち料理の縁起物【野菜三昧㉒】
2022.12.26
11月から3月までが旬のレンコンは和食に欠かせない食材。炒め物や酢の物にするとシャキシャキした食感、じっくり加熱すればほくほくした食感が楽しめる。 穴から先が見通せることから縁起の良い食材としておせち料理にも重宝される。さまざまに応用が利くソースで変化を付けた2品を紹介する。
鮮度の目安は切り口の白さ。空気に触れると変色しやすいので、切ったらすぐ水にさらす。より色白に仕上げたい場合は、酢水に浸す。皮をむく時は包丁よりもピーラーが便利。繊維に沿って縦にむくと楽に作業できる。
「レンコンつみれの照り焼きソース」は、照り焼きソースの材料を入れたフライパン全体に、ふつふつと気胞が立つまで、しっかり強火で加熱する。ソースを後がけにすれば、フライパンの中で味を絡める方法より鶏肉とレンコンが剝がれにくい。初心者でも美しく仕上がる。
煮しめは同じ鍋を使って複数の具材をゆで、時短と省エネを図る。レンコンは花形に飾り切り、ニンジンは梅の抜き型で抜くなどすると華やかさが増す。
(本田淑美・料理研究家、静岡市)
レンコンつみれの照り焼きソース
<材料=4人分>
鶏ひき肉250グラム、レンコン200グラム、A(酒大さじ1、しょうゆ小さじ½、塩少々)、片栗粉大さじ1、小麦粉小さじ1、サラダ油少々、B(砂糖大さじ1、酒、みりん、しょうゆ各大さじ2)
<作り方>
①レンコンは土を洗い流して皮をむく。厚さ1センチ程度の輪切りにし、酢を少々(分量外)入れた水に1~2分浸す②ボウルに鶏ひき肉、Aを入れてよく混ぜる。粘りが出たら片栗粉を加え、さらに混ぜる ③❶の水気を取り、片面に小麦粉をまんべんなく振る。8等分した❷をのせ、こんもりと形を整える④サラダ油を薄く引いたフライパンを熱し、鶏肉をのせた面を下にして焼く。焼き目が付いたら裏返し、約3分ふたをして蒸し焼きにする。 焼けたら皿に移す⑤油を拭いたフライパンに照り焼きソースにするBを入れて強火で煮立てる。その後、中火でとろみを付け❹にかける。
レンコンの簡単煮しめ オイスターソースあえ
<材料=4人分>
レンコン(あれば細め)、ニンジン各7~8ミリ厚8枚、エリンギ2本、厚揚げ½枚、インゲン4本、A(オイスターソース大さじ3、砂糖小さじ1、ごま油小さじ1、トウバンジャン小さじ½)
<作り方>
①レンコンは花切りまたは輪切りにし、酢水にさらす。ニンジンは皮をむき梅の抜き型で抜く②エリンギは石突きを取って厚さ1センチの輪切り、厚揚げは一口大、インゲンは長さ2センチの斜め切りにする ③鍋にニンジンと水を入れ、沸騰後3分ゆでる。レンコンを加えて5分、❷も加えてさらに1分ゆでる。ざるに上げて水気をよく切る④Aをボウルで混ぜ、❸を加えてあえる。
豆知識
レンコンつみれにかける照り焼きソースはハンバーグやチキンソテーなどさまざまな料理に応用できる。煮しめのソースは大きめのボウルで材料を混ぜ、ゆで上がった具材に手早く絡めるときれいに仕上がる。