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安倍元首相銃撃容疑者を追送検 銃刀法違反疑い「手製銃が該当」

毎日新聞 / 2023年1月7日 17時54分

鑑定留置のため移送される山上徹也容疑者=奈良市の奈良西署で2022年7月25日午前10時14分、滝川大貴撮影

 安倍晋三元首相(当時67歳)が奈良市で演説中に銃撃され死亡した事件で、奈良県警は7日までに、殺人容疑で送検した山上徹也容疑者(42)について銃刀法違反(発射、加重所持)容疑で追送検した。捜査関係者への取材で判明した。県警は発射実験の結果などから、山上容疑者が事件時に使用した手製銃が、銃刀法の定める「拳銃等」に当たると判断した。

 山上容疑者は刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置が10日まで続く見通し。ただ、奈良地検は刑事責任が問えるとの見方を強めており、勾留期限の13日までに山上容疑者を殺人と銃刀法違反の罪で起訴する構えだ。

 捜査関係者によると、山上容疑者は金属の筒などを使って銃を自作したほか、市販の農業用肥料などから火薬も調合。銃に適合する実弾も作り、事件に及んでいた。このため県警は銃と適合実包も所持したと判断、銃刀法の加重所持に抵触すると結論づけたという。

 山上容疑者は2022年7月8日午前11時半ごろ、近鉄大和西大寺駅北口で参院選の応援演説中だった安倍氏を背後から銃撃。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。安倍氏は同日夕に死亡し、県警は殺人容疑に切り替えて送検。鑑定留置は同25日から始まった。

 県警は事件後、山上容疑者宅から、事件に使われた銃と似た構造の手製銃を複数押収している。これらについても今後、銃刀法違反や武器等製造法違反などの容疑で追送検する方針。事件前日には奈良市内の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連施設に向けて手製銃を発射しており、建造物損壊容疑でも立件するとみられる。【吉川雄飛】

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