調査を行う保存会のメンバーら

 【矢板】市教委と山田ミヤコタナゴ保存会は22日、山田地区の池で国指定天然記念物の小型淡水魚ミヤコタナゴの生息状況を調査した。前年度の5倍以上となる638匹を確認。2001年度の調査開始以来最多となった。ミヤコタナゴが卵を産み付けるドブガイを増やしたことなどで稚魚が大幅に増えたことが全体を押し上げた。

 調査は池にすむ生き物の変化を見るため毎年1回実施しており、今回は同保存会員や山田行政区役員ら約30人が参加した。約180平方メートルの池の水を抜き、網などを使って生き物を採取。池の底にたまった泥の除去や防鳥ネットの張り替えなどを行い、天敵となる生き物以外を池に戻した。

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