森保)
もう、そのものズバリという感じですね。広島に出てきて、今西さんに教育していただいたことをいま実践しているという感じですね。
メモすることも、まずはサッカー日誌を付ける、日々の成果と課題を整理しながら次に向かっていくということは、今も試合中にもやっているメモですし、聞くということも、今西さんが必ず定期的に個人面談をしてくださってて、そこで、半年を振り返って、上半期、下半期、一年みたいな感じで、話を聞いてくれて、そこからフィードバックをしてくれることをしてくださったことで、いま、私自身も選手であったり、スタッフであったりのコミュニケーションの方法につながっていると思います。

小林)
今回のワールドカップでも生かされた?
森保)
はい、メモとることと、コミュニケーションをとること…。コミュニケーションも自分から一方的に話すのではなくて、相手の話したいことをまず聞いて、そこから話をするということは、今西さんから、そして広島で学んだことだと思います。
小林)
コーチ陣も含めて、選手との距離のとりかた、意思の確認のしかたとか、ものすごく徹底しているイメージがあったが、最後、PKで敗れた後も、抱き合いながら話しているところも、まさにそういった流れの中でのあのシーンだったのかなと思うが?

森保)
コーチングスタッフから選手に一方的ではなくて、もちろん監督として、コーチングスタッフとしては、自チームのコンセプトであったり、対戦相手との戦うゲームプランであるということは選手に伝えなければいけないですけど、そのときに、選手が思っていることも吸い上げながら、選手の感覚も取り入れながら、試合に向けてのエネルギーを作っていくということは、コミュニケーションをとりながら、どちらかが一方通行になるのではなくやっていましたし、そこは注意しているとこでした。
選手、スタッフ、チームスタッフ含めて、みんなで頑張ってエネルギーを作って、最大のエネルギーをその試合にぶつけるということは、意識というか、自然にやっていきたいなと思いながらチーム作りをしていましたね。みんなでがんばるというのがコンセプトの一番になるんで。